今回は "James Tyler Japan" より、『Studio Elite HD Birdseye Maple Neck』のご紹介です。
コチラはコンポーネントギターの定番とも言える "スタジオ・エリート HD" に、豪華なウッドマテリアルを採用した一本に仕上がっています。
ボディもネックも目を惹かれるので紹介に迷います…が、ますはボディから。
トップには極上のキルテッドメイプル、バック材にはタイラー定番の "Mamywo(マムヨ)" 材を採用しています。
マムヨ材のサウンドはミドルにフォーカスしている印象でローとハイのエンドは控えめですが、「ローがもう少しほしいな…」「ハイのきらびやかさをもうちょっと…」といった時にもアンプやエフェクターでコントロールできる音域で、中域に焦点を当てつつも軽すぎず存在感のある独特なサウンドが特徴です。
そしてコチラにはメイプルをトップに合わせてサウンドに明るいハリをもたせ、いわゆるタイラーらしいパンチ力のある響きに仕上がっています。
またカラーに "Transparent Jimburst" を採用して全体を美しくカラーリングし、トップは角度で表情を見せる杢目、バックはシンプルながらシースルーなのでじっくりと色味と杢目を堪能できるよう仕上がっています👀
そして、ネック&指板には貴重な バーズアイメイプル材 を採用し、音の立ち上がりを早くしています。
バーズアイメイプルは杢目が極上なのでそちらに注目されがちですが、サウンドも素晴らしくメイプル材の中でも楽器としてかなりのポテンシャルがあります。
ネックシェイプも細くて薄めな握り心地の "Extra Thin 59" に、指板サイドのスキャロップ加工や低めの弦高セッティングと、左手に余計な力が入らないバツグンのプレイアビリティを備えています💪
そしてPU。フロント&リアにはタイラーのSSH配列ではおなじみの "JTS5500" 、リアにはヴィンテージスペックにパワーを持たせた "Angry Retro" を採用しています。
個人的にはこの "Angry Retro" がとても最高で…✨パワーはヴィンテージ志向PUの中ではやや強めで、フロント&リアのモダンなスペックに上手くマッチして弾きにくさや各ポジションでのギャップを感じません。それでいてピッキングニュアンスを出しやすくミッドブーストを搭載しているので、スタジオミュージシャンの方でも満足できるスペックに仕上がっています。
モダンさを損なわずにヴィンテージなニュアンスが欲しい方にはぜひ試していただきたいピックアップです。
ルックスからプレイアビリティ、スペックまで抜かりなく仕上げられた "スタジオ・エリートHD" 。
創設者のジムの意思をしっかり受け継ぎ、永遠に語り継がれる確かなポテンシャルを備えた、心からオススメできる一本です。