プレミアムギターズ 綿引佑太 のスタッフレビュー
大阪随一のエフェクター取扱店である当店ですが、数も種類も豊富過ぎるがゆえにか、物凄くいいのに見落とされがちな製品がいくつかございます.......メディアの露出回数にかかわらず、大阪PGに並ぶエフェクターたちは製品そのものをしっかり吟味して仕入れているものばかり。だからこそ、このペダルを知らずに終わってしまうのは勿体ない!!!
今回はそんな思いでこちらのブランドをご紹介致します。

皆さんは、スイス発のペダル・ブランド「Greuter Audio」をご存知でしょうか?
設立者であるSascha Greuter氏は、ギターテック、ルシアーとしての経歴を持つ生粋のテクニシャン。(ハンチング帽を被った自身の横顔がロゴマークです)
バンド仲間の機材修理に始まり、その様々な経験と試行錯誤の中で直面したのは、伝説的な機材を用いても抗えない"いい音を鳴らす難しさ"。それこそがGreuter Audioはじまりの原動力であり、歴史に名を残す名ペダルを独自にアレンジするブランドのスタイルとなりました。
サウンドはもちろん、日本にはない洒落たデザインもとても素敵ですので、ぜひこの機会にチェックしてみて下さい!!

■「Fuller Drive」(写真1枚目:左)
どんなクリーンアンプでもこのペダルがあれば、真空管アンプがクランチした歪みを一瞬で手に入れることができます。VOX AC30タイプの軽快なオーバードライブで音のまとまりと分離感のバランスが絶妙。FET駆動とあり、キレイ過ぎない音の滲み具合にGreuter氏が思い描く名機の影を感じられます。側面にはTOP BOOST(上)と三段階のLOW CUT(下)をコントロールするミニスイッチが。(写真3枚目)TOP BOOSTオフ時にはパリっとしたローゲイン、オンにすればパンチある中域に押し出されるコードストロークが気持ちいいオーバードライブに。
ポップス~ロックの伴奏に適したペダルをお探しの方、セッションのお供となる一台をお探しの方はぜひ一度お試し下さい。
ギターボーカルをされている方にも強くオススメ致します!

■「Moonlight」(写真1枚目:右)
こちらはGreuter Audio流のFUZZ FACE。巻き弦のジリジリするフィールが際立ちながら、潰れるような苦しいコンプ感がなく、ギュッと詰まった一音一音の毛並みがとても綺麗。バリバリとした硬さではなく温かな音色で、激しく歪んでも角が立たずマイルド。クラシックなオーバードライブの延長としても扱いやすいので、普段ファズを弾かない方も、本機でファズを弾く醍醐味に親しんでいただきたい。
また特徴的なのは、「Input」「Fuzz」「Bias」からなる特徴的な3つのコントロール。細かな音作りが難しいファズでは珍しく「Input」で入力ゲイン、「Fuzz」では基本的な歪み加減を設定でき、「Bias」では音像全体の明暗を決定します。Biasを回すほどヘッドルームが広がった開放的なサウンドになり、こもりがちなアンサンブル内での抜け具合をピンポイントに解決します。(私のオススメは全てフルアップ)

また、2台共通してスムーズなノブのコントロールも個人的にはツボであります。デザイン面でも個性を放つノブですが、大きく動きが滑らかなので演奏中のボリューム調整もお手の物。ステージで使う際のこのような配慮に私はとてもトキメキました。

「最も重要な道具は自分の耳」とSascha Greuter氏は言います。今回ご紹介したペダルはもちろん、棚にズラッと並ぶ沢山のエフェクターを、ぜひご自身の耳を信じて最高の一台を選んで頂ければと思います。
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綿引佑太

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大阪随一のエフェクター取扱店である当店ですが、数も種類も豊富過ぎるがゆえにか、物凄くいいのに見落とされがちな製品がいくつかございます.......メディアの露出回数にかかわらず、大阪PGに並ぶエフェクターたちは製品そのものをしっかり吟味して仕入れているものばかり。だからこそ、このペダルを知らずに終わってしまうのは勿体ない!!!
今回はそんな思いでこちらのブランドをご紹介致します。

皆さんは、スイス発のペダル・ブランド「Greuter Audio」をご存知でしょうか?
設立者であるSascha Greuter氏は、ギターテック、ルシアーとしての経歴を持つ生粋のテクニシャン。(ハンチング帽を被った自身の横顔がロゴマークです)
バンド仲間の機材修理に始まり、その様々な経験と試行錯誤の中で直面したのは、伝説的な機材を用いても抗えない"いい音を鳴らす難しさ"。それこそがGreuter Audioはじまりの原動力であり、歴史に名を残す名ペダルを独自にアレンジするブランドのスタイルとなりました。
サウンドはもちろん、日本にはない洒落たデザインもとても素敵ですので、ぜひこの機会にチェックしてみて下さい!!

■「Fuller Drive」(写真1枚目:左)
どんなクリーンアンプでもこのペダルがあれば、真空管アンプがクランチした歪みを一瞬で手に入れることができます。VOX AC30タイプの軽快なオーバードライブで音のまとまりと分離感のバランスが絶妙。FET駆動とあり、キレイ過ぎない音の滲み具合にGreuter氏が思い描く名機の影を感じられます。側面にはTOP BOOST(上)と三段階のLOW CUT(下)をコントロールするミニスイッチが。(写真3枚目)TOP BOOSTオフ時にはパリっとしたローゲイン、オンにすればパンチある中域に押し出されるコードストロークが気持ちいいオーバードライブに。
ポップス~ロックの伴奏に適したペダルをお探しの方、セッションのお供となる一台をお探しの方はぜひ一度お試し下さい。
ギターボーカルをされている方にも強くオススメ致します!

■「Moonlight」(写真1枚目:右)
こちらはGreuter Audio流のFUZZ FACE。巻き弦のジリジリするフィールが際立ちながら、潰れるような苦しいコンプ感がなく、ギュッと詰まった一音一音の毛並みがとても綺麗。バリバリとした硬さではなく温かな音色で、激しく歪んでも角が立たずマイルド。クラシックなオーバードライブの延長としても扱いやすいので、普段ファズを弾かない方も、本機でファズを弾く醍醐味に親しんでいただきたい。
また特徴的なのは、「Input」「Fuzz」「Bias」からなる特徴的な3つのコントロール。細かな音作りが難しいファズでは珍しく「Input」で入力ゲイン、「Fuzz」では基本的な歪み加減を設定でき、「Bias」では音像全体の明暗を決定します。Biasを回すほどヘッドルームが広がった開放的なサウンドになり、こもりがちなアンサンブル内での抜け具合をピンポイントに解決します。(私のオススメは全てフルアップ)

また、2台共通してスムーズなノブのコントロールも個人的にはツボであります。デザイン面でも個性を放つノブですが、大きく動きが滑らかなので演奏中のボリューム調整もお手の物。ステージで使う際のこのような配慮に私はとてもトキメキました。

「最も重要な道具は自分の耳」とSascha Greuter氏は言います。今回ご紹介したペダルはもちろん、棚にズラッと並ぶ沢山のエフェクターを、ぜひご自身の耳を信じて最高の一台を選んで頂ければと思います。

プレミアムギターズ 綿引佑太 のスタッフレビュー 2024/09/27

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