チャンネル毎のパワー・コントロールを可能にした、シリーズ唯一の2ch式コンボ・アンプ!!
今回ご紹介いたしますのは、10インチ・スピーカー2発に3段階のパワーコントロールを擁するデュアルチャンネル・コンボアンプGibson「Dual Falcon 20 2x10 Combo」。1960年代初頭に登場した、当時では発明的とも言えるトレモロ・リバーブを採用したGibsonアンプが持つヴィンテージ・トーンとパッケージを継承しつつ、現代機材の必須項目であるFXループやラインアウト端子に適応した、昨年発表されたばかりの「Falcon」シリーズからの1台です。開発にはGibsonアンプチームに加えて、あのMesa Boogie創設者ランドール・スミスが携わっており、アメリカ製アンプの一時代を築き上げた匠がもたらす、製品コンセプトの強度にもぜひ注目いただきたいです。
メインのコントロールはシンプルにVOLUMEとTONEのみ。2本の6V6管が織りなす非常にファットで濃厚なトーンがこのアンプのキャラクターとなり、Fender Tweedアンプよりも強いローミッドの張り出しと倍音が非常に特徴的です。最大出力15Wと、小さすぎず大きすぎない音のスケール感でコントロールもしやすく、芯のある太く深いオーバードライブ・サウンドを基本として、手元の匙加減で様々な音のバリエーションを生み出すことが可能です。また、それに伴う全体的なコンプ感も右手で感じやすく、ヴィンテージ・スタイルでありながら難しくないタッチレスポンスは、たくさんの方にオススメしたいポイントであります。
Fenderアンプからは中々得られない、密度のあるアンプ・ドライブとナチュラルファット・サウンドはGibsonアンプならでは。搭載した2発の10インチスピーカーが担う開放感と密度の塩梅も、この小さなアンプの扱いやすさに起因しております。
Princeton reverbやDeluxe Reverb、Blues Deluxe Reissue等のアンプをご検討中の方には、一度試していただいて損のないアンプではないでしょうか。
また、各チャンネルに搭載されたパワーリダクションでは、15W/6W/2Wの3段階でチャンネル毎の個別設定が可能です。特許取得の Multi-Watt(TM) テクノロジー は、歪みの質感・音色を損なうことなくレベルダウンすることが可能なため、環境に適した出力を適宜選択することは勿論、(両チャンネルにゲイン量や音色の差異がないため )バッキングとリード用とシンプルなボリューム・コントロールに使うこともできます。手元で音色を管理するアンプでは、ボリュームのコントロールが肝となりますので、これは積極的に使っていきたい機能です。
以上、Dual Falcon 20 2x10 Combo のご紹介いかがでしたでしょうか。見逃していただきたくないGibsonアンプ。ヴィンテージ・スタイルかつ弾き手に優しい良質なコンボアンプをお探しの方は、ぜひご検討下さいませ!!