今回はFender USAより "Kingfish Telecaster Deluxe" のご紹介です。
こちらは 現在25歳ながらグラミー賞を受賞するなど多岐にわたって活躍するブルースギタリスト Christone "Kingfish" Ingram 氏のシグネチャーモデルです。
一目見るだけでも印象に残り、Tune-O-Maticタイプブリッジの採用やシグネチャーPUを搭載するなど、ルックスだけでもかなり目を惹くポイントが多いです👀
ボディ材にはアルダーを使用し、カラーリングにはブルース発祥の地でも知られる彼の故郷の名が入った "Mississippi Night" を採用。
キングフィッシュ氏がよく眺めていた、ミシシッピ州クラークスデールの暗い夜空を思わせる紫色の輝きをうまく再現したカラーリングに仕上がっています🌃 またメタリックカラーなのでアメリカンマッスルカーのような雰囲気もあります🚗
ネックにはローストメイプルを使用していて、ナット幅は少し広めの 42.8mm で Vシェイプネック の仕様なのでちょっと弾きづらいのかなと思いましたが…握ってみると全くそんなことはなく、むしろ弾きやすさを感じました。
ローポジションではVシェイプのおかげでコードを押さえやすく、ハイポジションは少し薄めに感じるくらいのネックの厚みで、指板ラディアスが 12R なのもあってとてもソロプレイしやすくなっています💪
そして肝心のPU。こちらにはキングフィッシュ氏のシグネチャーPU "Custom Kingfish Humbucking" が搭載されています。
クリーンでは優しい丸みのある音色で、ゲインでは歯切れの良いバイト感がありながら密度の高いジューシーなサウンドを奏でます。
またハムバッカーなのでハイゲインも対応できるうえに、クランチでのカッティングも音色と音の立ち上がりが良く、いろいろなジャンルでオールマイティに使えるPUだと感じました。
ブルースプレーヤーのPUだからヴィンテージ志向なのかなと思いましたが、全体的に音の立ち上がりは早めでタッチやニュアンスはモダンな印象があり、ブルージーなトーンを持ちながらも弾きやすい印象がありました。フロントとリアでマグネットをアルニコ5とアルニコ3に分けているのですが、それぞれのポジションでポテンシャルを発揮できるように工夫されています👀
その他にもヘッド側から調節できるバレットスタイルのトラスロッドやTune-O-Maticリッジなど、プレイアビリティからメンテナンス性まで優れたチョイスをしています💪
若きブルースの代弁者による、本場ミシシッピのソウルとエッセンスが散りばめられた一本!
モダンな中に確かなブルースのソウルがこもった、多くのポテンシャルを秘めているモデルです✨