リボレ秋葉原店 秋庭 のスタッフレビュー
今回は Fender Custom Shop より、当店オーダースペックの『Vintage Custom 1959 Stratocaster』のご紹介です。
こちらは1959年仕様のストラトに1960年代のスペックを盛り込んだ特注仕様の一本です。

具体的な "Vintage Custom 1959 Stratocaster" の内容は前回の記事↓に書きましたので、今回は特注仕様なので変更点をメインに書いていきます💪
https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=41149904


まずはなんといってもカラーリング。フェンダー社は1960年ごろから当時車に使用されていたカラーをカスタム・カラーとして採用し始め、こちらにはそのラインナップの一つ "キャンディ・アップル・レッド" を採用しています。
下地にゴールドを塗装し、その上にレッドを重ね塗りすることでキャンディ塗装の独特なメタリックの質感がでる、フェンダーの中でも初期から存在する歴史を重ねた人気カラーです🍎(私も一番好きなカラーです)


ウッドマテリアルは "アルダーボディ&スラブ貼りのローズウッド指板" と変更はなく、細かな部分に60年代のスペックを詰め込んでいます。

最初はプレイの肝となるネックシェイプ。こちらは元の "59 Esquire C" から "60s Style Oval C" へ変更しています。
正直そんなに大きな差がないくらいどちらのシェイプも弾きやすいのですが、各々を比較すると、


◆59 Esquire C
ローポジション:丸みが強めで握りこむと少し細めに感じる
ハイポジション:丸みがあってやや厚め(それでも十分弾きやすいです)
厚さ: 1F 20.06mm, 12F 24.64mm

◆60s Style Oval C
ローポジション:ほんの少しUシェイプ気味でやや平たい
ハイポジション:平たくカスタムショップの中でも薄め
厚さ: 1F 20.06mm, 12F 23.62mm


このように、ほぼ同年代のCシェイプでもビミョーに違うことがわかります。
正直この辺りは好みになるのですが、個人的にはハイフレットでソロプレイがしやすい 60s Style Oval C が好みです。
…といっても 59 Esquire C も全然弾きやすいシェイプなので、本当に強いて言うならばですが…👀

またフレットも通常の "ミディアム・ヴィンテージ" から、 "ミディアム・ジャンボ" に変更しています。
一般的にも人気のサイズで、高さは同じですが ミディアム・ジャンボ のほうが少し幅が広いので、鉄の質量が多い分音の立ち上がりに重厚感が増します。また現在フェンダーでは主流な "ナロー・トール" よりやや低めなので、左手の指板の横移動でフレットが引っかかりづらかったり、弦を押さえたときに指板に触れる感触が欲しい方には断然こちらがオススメです💪


そして個人的一番の変更点。PUにはハンドワウンド(手巻き)の "60's Strat Single-Coil" を搭載しています。
元々載っている "'59 Strat Single-Coil" と比べても、ワイヤーがフォームバーで一緒でパワーの差はほぼないのですが、マグネットが異なり "60's Strat" はアルニコ2マグネットを採用し、よりハイの煌びやかさが強調されています。

アルニコ2はアルニコ5と比べて磁力が弱く、音色もマイルドで甘く枯れたサウンドが特徴です。そして磁力の弱さのおかげで、ピッキングのニュアンスもダイレクトに音に反映されます。音色は "今剛" さんのようなピッキングコントロールの強弱が強めなトーンが出しやすいと思います。

またギター本体のポテンシャルも音に反映される傾向があり、上質なギターでなければアルニコ2の良さは活かせませんが、さすがはカスタムショップでギター本体も良い造りをしているので、上手く鳴らせれば本当に上質なサウンドをアウトプットします。またヴィンテージ仕様の配線でリアPUはトーン回路を通らないので、ピッキングが一層生々しく伝わってより自由自在なニュアンスを出すことができます。
元々右手のコントロールが上手な人にはもってこいなPUですが、ピッキングを鍛えたい方にもオススメです💪


細部までスペックを見直し、よりギタリスト目線でのプレイを追求した特注モデル!
玄人向けに仕上げられながらも弾きやすさを兼ね備えた、弾きこむほどより一層成長していく一本です✨
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秋庭

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今回は Fender Custom Shop より、当店オーダースペックの『Vintage Custom 1959 Stratocaster』のご紹介です。
こちらは1959年仕様のストラトに1960年代のスペックを盛り込んだ特注仕様の一本です。

具体的な "Vintage Custom 1959 Stratocaster" の内容は前回の記事↓に書きましたので、今回は特注仕様なので変更点をメインに書いていきます💪
https://www.ikebe-gakki.com/Form/StaffStart/Coordinate/CoordinateDetail.aspx?cid=41149904


まずはなんといってもカラーリング。フェンダー社は1960年ごろから当時車に使用されていたカラーをカスタム・カラーとして採用し始め、こちらにはそのラインナップの一つ "キャンディ・アップル・レッド" を採用しています。
下地にゴールドを塗装し、その上にレッドを重ね塗りすることでキャンディ塗装の独特なメタリックの質感がでる、フェンダーの中でも初期から存在する歴史を重ねた人気カラーです🍎(私も一番好きなカラーです)


ウッドマテリアルは "アルダーボディ&スラブ貼りのローズウッド指板" と変更はなく、細かな部分に60年代のスペックを詰め込んでいます。

最初はプレイの肝となるネックシェイプ。こちらは元の "59 Esquire C" から "60s Style Oval C" へ変更しています。
正直そんなに大きな差がないくらいどちらのシェイプも弾きやすいのですが、各々を比較すると、


◆59 Esquire C
ローポジション:丸みが強めで握りこむと少し細めに感じる
ハイポジション:丸みがあってやや厚め(それでも十分弾きやすいです)
厚さ: 1F 20.06mm, 12F 24.64mm

◆60s Style Oval C
ローポジション:ほんの少しUシェイプ気味でやや平たい
ハイポジション:平たくカスタムショップの中でも薄め
厚さ: 1F 20.06mm, 12F 23.62mm


このように、ほぼ同年代のCシェイプでもビミョーに違うことがわかります。
正直この辺りは好みになるのですが、個人的にはハイフレットでソロプレイがしやすい 60s Style Oval C が好みです。
…といっても 59 Esquire C も全然弾きやすいシェイプなので、本当に強いて言うならばですが…👀

またフレットも通常の "ミディアム・ヴィンテージ" から、 "ミディアム・ジャンボ" に変更しています。
一般的にも人気のサイズで、高さは同じですが ミディアム・ジャンボ のほうが少し幅が広いので、鉄の質量が多い分音の立ち上がりに重厚感が増します。また現在フェンダーでは主流な "ナロー・トール" よりやや低めなので、左手の指板の横移動でフレットが引っかかりづらかったり、弦を押さえたときに指板に触れる感触が欲しい方には断然こちらがオススメです💪


そして個人的一番の変更点。PUにはハンドワウンド(手巻き)の "60's Strat Single-Coil" を搭載しています。
元々載っている "'59 Strat Single-Coil" と比べても、ワイヤーがフォームバーで一緒でパワーの差はほぼないのですが、マグネットが異なり "60's Strat" はアルニコ2マグネットを採用し、よりハイの煌びやかさが強調されています。

アルニコ2はアルニコ5と比べて磁力が弱く、音色もマイルドで甘く枯れたサウンドが特徴です。そして磁力の弱さのおかげで、ピッキングのニュアンスもダイレクトに音に反映されます。音色は "今剛" さんのようなピッキングコントロールの強弱が強めなトーンが出しやすいと思います。

またギター本体のポテンシャルも音に反映される傾向があり、上質なギターでなければアルニコ2の良さは活かせませんが、さすがはカスタムショップでギター本体も良い造りをしているので、上手く鳴らせれば本当に上質なサウンドをアウトプットします。またヴィンテージ仕様の配線でリアPUはトーン回路を通らないので、ピッキングが一層生々しく伝わってより自由自在なニュアンスを出すことができます。
元々右手のコントロールが上手な人にはもってこいなPUですが、ピッキングを鍛えたい方にもオススメです💪


細部までスペックを見直し、よりギタリスト目線でのプレイを追求した特注モデル!
玄人向けに仕上げられながらも弾きやすさを兼ね備えた、弾きこむほどより一層成長していく一本です✨

リボレ秋葉原店 秋庭 のスタッフレビュー 2024/12/12

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