プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

毎年恒例、"緑のサブスク"の2024年まとめが出ました。
再生時間は…昨年より1000分伸びまして11万9千分でした。
いや~、12万分の壁は高いな~。

そしてトップ100の中身は99.8%がダウンチューニングでした。
多ジャンル聴いたつもりでしたが…やはり自分の好きには抗えないようです。
ホント、鏡かよっつって一通り聴きながらセルフツッコミ。

という具合で、僕は一年間に聴いた音楽と向き合ったので、いつも通り「向き合って」行きましょう。
今回はDarkglassでーす。

今や「2大巨頭」に並ぶ第3勢力として多ジャンルでご好評の人気モデルになりました。
ところで…皆さん「誰を通じて」このブランドを知りましたか?
僕は…当時「Periphery」のベーシストだったアダム"ノーリー"ゲットグッドと「Miss May I」のベースボーカルのライアン・ネフです。
(ちなみに2バンドともトップ100入って無かったっす…聴いてたつもりやってんけどな~)

お二人の機材紹介を見た時に「なにやら武骨な筐体の見たことないエフェクターがあるぞ」と。
調べた末にたどり着いたのが、現在のフィンランド製造になる前のUSA製造だった頃のB7KとB3Kでした。
それを見つけたのも…もう10年前くらいかな~。
そこから日本国内上陸して、あっという間に普及/浸透が進んで…凄いよね~。

この普及/浸透が進んだ理由としては、やはりジェント/メタルコアがちょうどブームだったという点は確かにあると思います。
金属質なサウンドキャラクター、ローチューニングのベースサウンドをしっかり飛ばす為のアタック感、深く歪ませても損なわない音の芯…ラウド系のサウンドメイクで求められるところが既に備わってるってのは大きいよな~って。
そして、そのキャラが意外と「他ジャンルでもウケた/活きた」のが今の人気に繋がるんやろな~と。

こうして広まると共にラインナップも昔に比べて随分と広がりました。
元来の人気も込みで、各ラインナップが人気を集めるのですが…こうして増えたら増えたで「結局どれがええねん」が出てきちゃうんですね~。
ということで今回は歴史を掘るよりもまず、各ラインナップの選び方のヒントを出そうと思います。
まずは「小っちゃいの」と「デカいの」と「Ultra」、どれを選べばええねん!という観点から。

------

まずはB3Kです。
こちらは筐体も小さければ付いているツマミもシンプル。
かつては3ノブと2つのスイッチと言うコントロールでしたが、現行モデルでは4ノブと2つのスイッチになりました。

ちょっと変な順番でご紹介しますが、まずは「DRIVE」。コレはもう見たまんまで、歪みの量を調整します。
続いて「TONE」。これもそのまんまで歪みの音色です。まぁ音色とは言いますが…より突っ込んでお話すると「歪みのアタック感」ですね。
そしてスイッチに移りまして、「Grunt」は歪み直前の低域のブースト、「MID BOOST」もそのまんまでミドルのブーストです。
そして「LEVEL」ノブ…歪みの音量と「Blend」…歪みとクリーンの混ぜ具合を調整するツマミです。

なんでこんな変な順番でご紹介したかと言うと…これを含むダークグラスの「歪むエフェクター」は、基本的にクリーンの音が常時ユニティゲインで出力されていまして「この出っ放しのクリーンの音に各ツマミをイジッて作った歪を混ぜていく」ようなアプローチが採られています。
持ってる人、試しに全ノブ0で踏んでみて下さい…音、出るでしょ?そういう事です。

機能もシンプルな分、一番ストレートに「ダークグラスの音」が手に入るのはこの類です。
既に気に入ったプリアンプが足元にあるって方だったり、既にダークグラスを持ってる方で「キャラ違いの歪みが欲しい!」って方はこれを選ぶのがええかな~と個人的には思います。
もうほんとに書いてある通り「BASS OVER DRIVE」です。

------

ちなみにこれを至極シンプルにしたのが、末っ子「B1K」です。
B3Kのアプローチを書いた後だと、表にレベルとドライブしか出してないのも何か合点行く気がします。
ちなみにこの裏蓋、絶対爪で開けないでください…ミスったら激痛が走ります。おとなしく記載の通り、開けるときはピック使ってください(泣)
これも選び方としてはB3Kと似た感じでチョイスしてもらってOKです。

------

さて続いてはブームの火付け役とも言えるB7K。
筐体も大きくなり、4バンドEQが付いてます。LO-MIDとHI-MIDは2つの周波数から好みを選べます。
EQを除けば、ほぼツマミは一緒です。
違う所は…「GRUNT」がブースト/カット/フラットの3ポイントになってます。
そして完全にないコントロールが「ATTACK」。コレはB3Kでいう「TONE」を3ポイント切替に変えたものです。フラット/ブースト/カットの順番になってます。
なので…スイッチがあべこべですがB7Kは写真の状態がフラットになります。
(え?「MID BOOST」はどうしたって?ミッド2個付いてるからそれでやれば良いんです。)

こちらは4バンドEQという強力な武器があるので掛けっ放しでもサウンドを担う要として使えます。
前述したB3K的な解釈でいくと、上段3つのノブと2つのスイッチで作った音を4バンドEQで整えたクリーンの音に混ぜる感じです。
もうほんとに書いてある通り「BASS PREAMP」ですが、超音作りが追い込める「BASS OVER DRIVE」として使うのも個人的にはアリです。

------

そしてB7Kを更に進化させたモデルとして世に出たのがB7K Ultra。
コントロールはB7Kと共通していますが、LO-MID/HI-MIDの周波数切替が1つ増えて「3つ」から選べます。
あとは歪みを切るフットスイッチが付いたので、歪んでる音とクリーンの音が完全にセパレート出来るようになりました。
…この手法、よーく似てるやつがいますね。
そしてDIアウトがこのモデルでは強化されてまして、現行モデルでは何とキャビシミュが効かせられます。
フォンのアウトプットには完全にキャビシミュが効きません!
中音/外音がスパッと分けられるのって嬉しいね。
しかも現行モデルではヘッドフォンアウト/AUX INが付いてるので練習用ヘッドフォンアンプとしても使えちゃいます。こっちはキャビシミュ効きます。

こちらはB7Kの発展形ということで、クリーンと歪みを「チャンネル」として分けていたり、DIアウトでキャビシミュも効く、練習でも使えるといった具合で、「プリアンプ」としての機能を追求したというイメージ。
書いてはいないですが「BASS PREAMP」という言葉は…意外とB7Kよりコイツの方が似合うんちゃうかな?
ちなみに…実はツマミを全く同じにしてもB7Kの方がわずかに音はタイト。逆にUltraはわずかにローがふくよかです。。そんな質感も、個人的にはアンプアプローチだなぁと思うポイント。
(これに関しては動画拵えました。…が、あまりにもわずか過ぎるので、参考程度で。)

------

ふぅ~こんな感じです。
最近のに比べたら短くまとまったほうでしょ?(笑)
まぁザックリこんな感じです。

後は「B7K系」か「Vintage系」か「Alpha Omega系」か「X系か」…

コレに関しては歪みの質感を軸に見てもらうとええかな~と思います。
正直、各モデルの機能的なところ、コレで出来るけどコレだと出来んっていうのは二の次にしてもらって良いです!…良くはないかも知れんけど、それ以上に歪みの質感を見てもらった方が好みに最短で出会えます。
数あるファミリーから好きなキャラは決まった!じゃあそっからどれを選ぶ~?
っていうのは上に書いた感じで捉えてもらうと…、見えてくるでしょ?

悩むところに対しての「ヒント」はコレでオッケーとして…こっから「どれを組み合わせるか」っていうのを探ると…これまた超楽しい。
(Alpha Omega Ultra+Alpha Omicronでα/Ωを完全網羅とか、B7K Ultra+Vintageで仮想ヘッドアンプとか、X UltraとVintageでモダンとヴィンテージ兼ね備えるとか)

東京/大阪共ににもほぼ全機種揃ってるんで思う存分DIGってみて下さい!!
あ、そうそう。大親分「Infinity」に関してはちょっと他モデルにも触れる必要があるので…追ってご紹介します!
by
スタッフレビュー詳細ページ| ギターやベースなどの楽器販売・買取・エンタメなんでも揃う日本最大級の楽器専門店。
0:00/0:00
小村 拓摩

小村 拓摩

プレミアムベース大阪

>>スタッフ紹介

プレミアムベース大阪、小村です。

毎年恒例、"緑のサブスク"の2024年まとめが出ました。
再生時間は…昨年より1000分伸びまして11万9千分でした。
いや~、12万分の壁は高いな~。

そしてトップ100の中身は99.8%がダウンチューニングでした。
多ジャンル聴いたつもりでしたが…やはり自分の好きには抗えないようです。
ホント、鏡かよっつって一通り聴きながらセルフツッコミ。

という具合で、僕は一年間に聴いた音楽と向き合ったので、いつも通り「向き合って」行きましょう。
今回はDarkglassでーす。

今や「2大巨頭」に並ぶ第3勢力として多ジャンルでご好評の人気モデルになりました。
ところで…皆さん「誰を通じて」このブランドを知りましたか?
僕は…当時「Periphery」のベーシストだったアダム"ノーリー"ゲットグッドと「Miss May I」のベースボーカルのライアン・ネフです。
(ちなみに2バンドともトップ100入って無かったっす…聴いてたつもりやってんけどな~)

お二人の機材紹介を見た時に「なにやら武骨な筐体の見たことないエフェクターがあるぞ」と。
調べた末にたどり着いたのが、現在のフィンランド製造になる前のUSA製造だった頃のB7KとB3Kでした。
それを見つけたのも…もう10年前くらいかな~。
そこから日本国内上陸して、あっという間に普及/浸透が進んで…凄いよね~。

この普及/浸透が進んだ理由としては、やはりジェント/メタルコアがちょうどブームだったという点は確かにあると思います。
金属質なサウンドキャラクター、ローチューニングのベースサウンドをしっかり飛ばす為のアタック感、深く歪ませても損なわない音の芯…ラウド系のサウンドメイクで求められるところが既に備わってるってのは大きいよな~って。
そして、そのキャラが意外と「他ジャンルでもウケた/活きた」のが今の人気に繋がるんやろな~と。

こうして広まると共にラインナップも昔に比べて随分と広がりました。
元来の人気も込みで、各ラインナップが人気を集めるのですが…こうして増えたら増えたで「結局どれがええねん」が出てきちゃうんですね~。
ということで今回は歴史を掘るよりもまず、各ラインナップの選び方のヒントを出そうと思います。
まずは「小っちゃいの」と「デカいの」と「Ultra」、どれを選べばええねん!という観点から。

------

まずはB3Kです。
こちらは筐体も小さければ付いているツマミもシンプル。
かつては3ノブと2つのスイッチと言うコントロールでしたが、現行モデルでは4ノブと2つのスイッチになりました。

ちょっと変な順番でご紹介しますが、まずは「DRIVE」。コレはもう見たまんまで、歪みの量を調整します。
続いて「TONE」。これもそのまんまで歪みの音色です。まぁ音色とは言いますが…より突っ込んでお話すると「歪みのアタック感」ですね。
そしてスイッチに移りまして、「Grunt」は歪み直前の低域のブースト、「MID BOOST」もそのまんまでミドルのブーストです。
そして「LEVEL」ノブ…歪みの音量と「Blend」…歪みとクリーンの混ぜ具合を調整するツマミです。

なんでこんな変な順番でご紹介したかと言うと…これを含むダークグラスの「歪むエフェクター」は、基本的にクリーンの音が常時ユニティゲインで出力されていまして「この出っ放しのクリーンの音に各ツマミをイジッて作った歪を混ぜていく」ようなアプローチが採られています。
持ってる人、試しに全ノブ0で踏んでみて下さい…音、出るでしょ?そういう事です。

機能もシンプルな分、一番ストレートに「ダークグラスの音」が手に入るのはこの類です。
既に気に入ったプリアンプが足元にあるって方だったり、既にダークグラスを持ってる方で「キャラ違いの歪みが欲しい!」って方はこれを選ぶのがええかな~と個人的には思います。
もうほんとに書いてある通り「BASS OVER DRIVE」です。

------

ちなみにこれを至極シンプルにしたのが、末っ子「B1K」です。
B3Kのアプローチを書いた後だと、表にレベルとドライブしか出してないのも何か合点行く気がします。
ちなみにこの裏蓋、絶対爪で開けないでください…ミスったら激痛が走ります。おとなしく記載の通り、開けるときはピック使ってください(泣)
これも選び方としてはB3Kと似た感じでチョイスしてもらってOKです。

------

さて続いてはブームの火付け役とも言えるB7K。
筐体も大きくなり、4バンドEQが付いてます。LO-MIDとHI-MIDは2つの周波数から好みを選べます。
EQを除けば、ほぼツマミは一緒です。
違う所は…「GRUNT」がブースト/カット/フラットの3ポイントになってます。
そして完全にないコントロールが「ATTACK」。コレはB3Kでいう「TONE」を3ポイント切替に変えたものです。フラット/ブースト/カットの順番になってます。
なので…スイッチがあべこべですがB7Kは写真の状態がフラットになります。
(え?「MID BOOST」はどうしたって?ミッド2個付いてるからそれでやれば良いんです。)

こちらは4バンドEQという強力な武器があるので掛けっ放しでもサウンドを担う要として使えます。
前述したB3K的な解釈でいくと、上段3つのノブと2つのスイッチで作った音を4バンドEQで整えたクリーンの音に混ぜる感じです。
もうほんとに書いてある通り「BASS PREAMP」ですが、超音作りが追い込める「BASS OVER DRIVE」として使うのも個人的にはアリです。

------

そしてB7Kを更に進化させたモデルとして世に出たのがB7K Ultra。
コントロールはB7Kと共通していますが、LO-MID/HI-MIDの周波数切替が1つ増えて「3つ」から選べます。
あとは歪みを切るフットスイッチが付いたので、歪んでる音とクリーンの音が完全にセパレート出来るようになりました。
…この手法、よーく似てるやつがいますね。
そしてDIアウトがこのモデルでは強化されてまして、現行モデルでは何とキャビシミュが効かせられます。
フォンのアウトプットには完全にキャビシミュが効きません!
中音/外音がスパッと分けられるのって嬉しいね。
しかも現行モデルではヘッドフォンアウト/AUX INが付いてるので練習用ヘッドフォンアンプとしても使えちゃいます。こっちはキャビシミュ効きます。

こちらはB7Kの発展形ということで、クリーンと歪みを「チャンネル」として分けていたり、DIアウトでキャビシミュも効く、練習でも使えるといった具合で、「プリアンプ」としての機能を追求したというイメージ。
書いてはいないですが「BASS PREAMP」という言葉は…意外とB7Kよりコイツの方が似合うんちゃうかな?
ちなみに…実はツマミを全く同じにしてもB7Kの方がわずかに音はタイト。逆にUltraはわずかにローがふくよかです。。そんな質感も、個人的にはアンプアプローチだなぁと思うポイント。
(これに関しては動画拵えました。…が、あまりにもわずか過ぎるので、参考程度で。)

------

ふぅ~こんな感じです。
最近のに比べたら短くまとまったほうでしょ?(笑)
まぁザックリこんな感じです。

後は「B7K系」か「Vintage系」か「Alpha Omega系」か「X系か」…

コレに関しては歪みの質感を軸に見てもらうとええかな~と思います。
正直、各モデルの機能的なところ、コレで出来るけどコレだと出来んっていうのは二の次にしてもらって良いです!…良くはないかも知れんけど、それ以上に歪みの質感を見てもらった方が好みに最短で出会えます。
数あるファミリーから好きなキャラは決まった!じゃあそっからどれを選ぶ~?
っていうのは上に書いた感じで捉えてもらうと…、見えてくるでしょ?

悩むところに対しての「ヒント」はコレでオッケーとして…こっから「どれを組み合わせるか」っていうのを探ると…これまた超楽しい。
(Alpha Omega Ultra+Alpha Omicronでα/Ωを完全網羅とか、B7K Ultra+Vintageで仮想ヘッドアンプとか、X UltraとVintageでモダンとヴィンテージ兼ね備えるとか)

東京/大阪共ににもほぼ全機種揃ってるんで思う存分DIGってみて下さい!!
あ、そうそう。大親分「Infinity」に関してはちょっと他モデルにも触れる必要があるので…追ってご紹介します!

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー 2024/12/16

OTHER REVIEWSこのスタッフの他のレビュー

  1. 小村 拓摩のレビュー画像
    再生ボタン
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  2. 小村 拓摩のレビュー画像
    再生ボタン
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  3. 小村 拓摩のレビュー画像
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  4. 小村 拓摩のレビュー画像
    再生ボタン
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪

  5. 小村 拓摩のレビュー画像
    再生ボタン
    小村 拓摩

    小村 拓摩

    プレミアムベース大阪