■ミニケースタイプのブースター
MXR
M293 BOOSTER MINI
shin’s music
MIGHTY BOOST/マイティブースト(#24591)
この2つはパッと見でよく似ている。しかし、役割りや得意分野が少し違う。
M293はエコープレックス系ブースターに位置付けされます。その中でも回路の構成にそった場合に近い音色と信号の可変が加わります。それにトーンコントロールが加わった仕様で、非常にパワフルなブースト効果が得られます。その音色もオーガニックな印象で、プラス1を加えた感じが心地良い使い勝手のブースターです。内部のトリマーで若干ゲインを上げる事で幾ばくかシルキーさも加える事が出来ます。歪んだアンプに踏んでズドンとくる、その分かり易さが特徴です。
MIGHTY BOOSTは透明度のある「特筆すべき特徴を消した」シグナルブースターと言う感じでしょうか。
概ねフルレンジのブーストにトーン回路では無くプレゼンス回路を加えた仕様。
プレゼンスは12時ポジでプラマイゼロのフラットモード(⇒だが少しプラスに上げた方がフラットに聴こえる場合もあり)で、アンプをどうしたいかでプレゼンスのプラマイをコントロールしてあげると良いでしょう。音作りは歪ませるばかりではないでしょうから。歪ませないセッティングに使用するブースターがあっても良いと思います。
クリーントーンの角を取りたい時、または角を付けたい時、そこにこのプレゼンス回路が役立ちます。
使い道はペダルボードの頭だけではなく、途中や最後段でも良いと思います。少し埋もれるモジュレーションの後にエキサイター的なイメージで使用するのもアイディアの1つでしょう。
シンプルな構成のブースターも、ちゃんと「製作側の意図」がパッケージされているものだったりします。
それらを紐解いていくのもエフェクターの楽しさの1つでしょうか。