■BOSS
RT-2 (Rotary Ensemble)
※デモ機を試しました
前機のRT-20を知っている人として、そこそこ疑りを持って触ってみたのですが、音とディティールの解像度が非常に高くなっています。
ドライブの掛かり方とそのドライブ自体のチューニングが随分と良くなっています。RT-20は、言ってしまえば単にボスのオーバードライブの回路が加わっただけかも感が拭えないのですが、このRT-2はチューブアンプの飽和感のシミュレートになっているので奥ゆかしさが良い感じです。
ドライブを上げて、揺れをSLOWにしてツマミをゼロにすればまるで往年のトレブルブースターの様なプッシュ感が得られます。そして揺れをほんの少し上げると「ゼロフランジング」みたいな状態になり、なんちゃってブライアン・メイ的なアプローチも可能です。私はここの感じの音、凄い好きです。
オンオフは1アクション切り替えでFAST/SLOWの切り替えは2秒(?)長押し派と、FAST/SLOWの切り替えは1アクション切り替えでオンオフは2秒(?)長押し派の2つの派閥に対してどちらにも対応出来る様に、このモードを切り替えられる様にしてあります。聞けば、多数決を取ったところ、大きく割れなかったのでどちらにも対応出来る様にしたとの事。スイッチャーに組み込んだ場合は後者の方が便利ですね。
RT-20よりは出来る事が狭いですが、その分技術的にリアリティが高まっています。
これが何かが判っている古い世代にはニンマリな機材ですが、若い世代には「新しいモジュレーション」の1つにもなると思います。
是非お試しください。