■BOSS
DD-500 Digital Delay
現在B'z TAK MATSUMOTO氏の機材の1つとして定着した多機能デジタル・ディレイ。2023からのシステムにはサブも含めて5台セットされていましたね。
こう言った多機能ディレイは、
・音がとにかく鮮明
・機能が多い
・設定が大変そう
・その他の設定も大変そう
と言ったイメージが先行するかと思います。実際にもそうですし、この本体の小窓からのボタンとスクロールでの組み合わせで行うオペレーションは結構難儀です。
しかし、パソコンと繋いだだけでその難儀な作業は、「ゲーム感覚で面白いもの」へと脳の解釈が変わります。
ディレイのモデルもプルダウンからポチポチ。ポチっとすればそのモデルならではのセット画面に切り替わります。
一概にデジタルディレイといっても、ビットレートの高いハイファイなディレイだけではありません。
12種類からまずは選んで頂き、本体の小さな画面では触ろうともしない階層のパラメータが、エディター画面ではいっぺんに見れるようになりますので、単純に12種類では片付かないほどのバリエーションを生み出します。
「Vintage Digital Delay」と言うカテゴリもありまして、デジタルディレイが登場した1980年代ごろのあの音の手触り感、雰囲気を出すには、ビットレートの高い音の鮮明なディレイでは逆に大味になってしまいますから、こう言ったビットレートを落としてハイ落ち&ロー落ちさせたクリアではないデジタルディレイが必要だったります。
このDD-500のいい所は、そんな当時ロースペックだったクラシックな機材のシミュレートを音で再現しながら、最新のコントロールで制御できる所です。
本体のCTLスイッチもTAP TEMOPだけではなく、別の機能を持たせる事もエディター越しではサクサク事が進みます。
もちろんMIDIもこれだけ楽にセット出来るとなると、それまで敬遠しがちな方もこれならやってみようと思って頂けるはずです。
意識的な敬遠感と実質的な手間の向こう側に、非常に楽チンで楽しい操作感と音作りがありますので、是非トライしてみてください。