■FRIEDMAN
BE-OD DELUXE
最終回:アンプビルダーが見る景色の音
いつもご覧頂きありがとうございます。はい、最終回となります。いつもこんな駄文乱文にお付き合い頂き、ご来店の際は「見てますよ」とボソッとお伝え頂いたり、嬉しく思います。
さて最後はここの代理店の機材の紹介で締めくくろうかと思いまして、でも今更なモデルではありますが誰もこの機種に触れて来なかったのもあって、最後に筆を取らせて頂きます。
奇才デイヴ・フリードマンの代名詞「BE-100」。ブラウン・アイズの略。
中々に高い値が付けられたアンプである為、その上質なサウンドに触れる事が出来なかった事実があります。
ただただ歪みが高いだけの弾き易いアンプでは全くなく、ピックが弦に触れたその角度、強さなども音のディティールに落とされてしまう、反面で結構怖いアンプです。まあ、音が良いアンプと言うのはそういうもんです。
そのつかぬ間にBogner、Diezelなどのハイブランドからフラッグシップモデルの名前を落とし込んだペダルが発表され、非常に高いセールスを誇りました。
その後数年経過し、同傘下のBognerに影響を受けたのでしょう、Friedmanブランドから「BE-OD」が届けられました。
コンパクトエフェクターでは今までお目に掛かれなかった程に、
・ゲインが高過ぎるのに散らない
・ゲインが高過ぎるのにノイズが低い
・ゲインが高過ぎるのにボトムが締まっている
・ゲインが高過ぎるのにミドルが緩まない
(すいません、犬のジュース屋さん構文になってしまいましたね。)
前段のアンハッピーと後段のハッピーがアンビバレントに共存する驚異のペダルの登場にみな驚きました。
しかし、「コンパクトエフェクター」としてではなく「プリアンプペダル」として使用するとの考え方にシフトした時に、EQセクションの音作りがコンパクトエフェクターの範疇になってしまうのが若干のネックでもありました。
その後、発表されたのがBE-OD-Deluxeです。
追加された機能は、
・2チャンネル構成(上がBE-ODで、下がゲインを1段階落とした仕様)
・EQをTreble、Mid、Bassの3バンドへ
・ボトムをカット(または引き締める効果)するTightをプリセットトーンへ
となります。
下段のブルーチャンネルが秀逸ですね。どうしても「いい感じの途中のゲインチャンネル」の代用が難しかった所にこのチャンネルのグラデーションのバランスはレッドチャンネルにとって非常に有効的です。
更にバックパネルを外すと、上下チャンネルのゲイン設定値に作用するトリマーがそれぞれセットされていて、上下のバランスをより好みにする事が可能。
(出来ないのは、ブルーチャンネルのゲインMAXはレッドチャンネルのゲインMAXにはならない事。上下は同チャンネルではない事の意。)
3バンドEQになった事で、非常に有意義な音作りが可能になった事も、このデラックスモデルのストロングポイントになっています。
上下をトリマーでどちらもゲインをMINにすれば、2チャンネルのオーガニックなオーバードライブ・プリアンプペダルにもなります。
まだ触った事がないと言う方、是非この上質かついかついディストーションを体感してください。
と言う訳で、現場からは以上でした。
ありがとうございました。