「持ち運び易くて音が良くてカッコいいチューブアンプないかな~。」
ギタリストなら一度は思った事がある悩みかと思いますが、自分にフィットするアンプが見つからず半ば諦めるといった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
僕も夢のマイアンプを探していた頃は中々に見つからず、結果的にMesa Boogie のExpress 2:25 Rackmount×Harry Kolbeの1×12(EVM-12)という特にコンパクトでもないシステムで活動してました。
同じような悩みを持っているギタリストにお勧めしたいアンプはズバリ「Fender USA ‘64 Custom Princeton Reverb」です。
6V6*2本、5AR4/GZ34整流管*1本による12ワット出力、スピーカーは10インチ Jensen アルニコ P10-R*1基、重量14.5 kgと非常にコンパクトにまとまったスペックでありながらも、今尚重宝され続ける60sビンテージフェンダー同様のハンドワイヤードサーキットにより、アナログ回路ならではの生々しさ、ロックなムードには欠かせない荒々しいドライブが得られます。
一回り大きいデラックスに比べるとヘッドルームとローエンドのレスポンスは劣りますが、ドライブ気味なサウンドがメインサウンドで、かつマイキングありきのセッティングであれば、ライブでも十分に威力を発揮する小型コンボといえます。
本機は、'64 Customシリーズという現行フェンダーアンプの最上位機種で、お求めやすい'65 Vintage Reissueとの違いが気になるかと思います。一番の違いはやはり回路の組み方で、'64 Customは写真からも分かる通り、大きなパーツをタレットボードに手配線するビンテージフェンダースタイルを再現しており、サウンドも電気的な抑え込みが少なくギターやキャビネットの持つウッディな質感が際立つ
往年のアメリカントーンが魅力です。この感覚を一度味わうと他には中々戻れないという方も多くおられます。
'65 Vintage Reissueは'64 Customと比較するとやや薄味ですが、これこそがメリットでもあり、ペダルメインのサウンドメイクであればむしろPCB回路の'65の方が合う方もおられると思います。
この辺りは是非一度試奏をしていただき、ピンと来た方をお選びいただければと思います!
Fenderアンプはプレミアムギターズ2Fのフェンダーコーナーに展示しておりますのでお待ちしてます!