我らがRolandより、ライブに特化した上位モデルのキーボードが登場しました。
Rolandのライブ向けキーボードと言えばJUNO-D等がお馴染みですが、こちらは使いやすさを重視したエントリーモデル。一方、上位モデルのキーボードのラインナップにはFANTOMシリーズがあり、音質が良い上に、作れない音は無いといっても過言ではない程の強力なサウンドエンジンを搭載していますが、どうしても操作はやや複雑になってしまいます。
今回登場したV-Stageシリーズは音は妥協のないプロクオリティでありながら、非常に操作性の良いキーボードに仕上がっています。
サウンドエンジンがオルガン/ピアノ/エレピ/シンセの4つに分かれており、更にそれぞれのカテゴリー内で更に細分化したカテゴリーを選ぶことが出来ます。(例えば、シンセ内のPADカテゴリー等といった具合に)
イメージする音を作り始める時に、迷いなく最適な音を選択することが出来ると思います。
個人的に良いと思ったのはエレピのカテゴリーのみ、アンプシミュレーターの前段階にかけるプリEQがあります。(後段階にかけるパートEQもあります)
特に音をアンプシミュレーターで歪ませるときなど、拘った音作りをすることが出来そうです。
オルガンのハーモニックバー(Roland製品ではドローバーをハーモニックバーと呼びます)は白い光が点灯するのでステージの視野製が良くなっています。
プリセットの音もそのままステージで使えるクオリティのものばかりです。
またD-50のファンタジアの音やJUPITER-8のストリングスの音など、Rolandブランドならではの特徴的なサウンドもバッチリ押さえています。
私が試奏したのは76鍵盤の方ですが、こちらはウォーターフォールタイプの鍵盤を搭載しており、オルガンやシンセのプレイに適しています。タッチ感はHAMMONDやNORD等のウォーターフォール鍵盤と比べるとやや軽めの印象です。
ちなみに88鍵の方はピアノタッチの鍵盤となります。
また、76鍵盤モデルのみアフタータッチを搭載しています。