ペダル好きの間で着々と盛り上がりを見せているMythos Pedals。
最近では、国内若手ミュージシャンの足元にもしばしば登場し、その注目度も世代問わずに高まってきています。
銘機のサウンドを踏襲し、独自の解釈を通してリリースされた製品は、サウンド・機能性は勿論、価格帯としても手を伸ばしやすく、新たなスタンダードと成り得る予感を感じます。
今回は、そんなFromナッシュビルの素晴らしいギアの数々から、オクターブファズ「Argo」をご紹介します!!
廃盤となりながら熱狂的な支持を集め、今や幻のファズボックスとなったPrescription Electronics 「C.O.B」をモチーフに製作されたArgo。C.O.Bの源流である「Foxx Tone Machine」のサウンドを汲んだ分厚いミドルの倍音感と、激しく歪むシンボリックな音色のキャラクターは、Fuzz FaceでもTone Bender,Big Muffとも異なり、複雑で個性的なリードサウンドを演出するリーサル・ウェポンです。
また、C.O.B=Clean Octave Blend の字の如く、Argo最大の肝はやはり「BLEND」ノブ。オクターブ音はペダルONと同時に常時かかっているため、BLENDで原音をどの程度混ぜていくかが音作りのポイントとなります。BLENDとFUZZを右に振り切れば、Octaviaのような攻撃的でトラッドなオクターブファズとして機能し、またBLENDを左に回すほど原音の割合が増え、音の余韻にファズがなびく独特なクリーン・クランチとなります。この状態で後段の歪みペダルをスタッキングするのも効果的で、"チリっ"としたファジーさとオクターブによる倍音感が加わり、いつものオーバードライブが管楽器風なリードサウンドになるのも面白いです。
所謂オクターブファズというと、カキーンと響く音の硬さに扱いにくさ・弾きにくさを感じていたのですが、Argoに関してはその点の質感が絶妙に感じます。滑らかに音を繋いでいくリードプレイにもストレスがない柔軟さと、音色としてのオクターブファズを担保する硬いレスポンスの塩梅が、弾き手にも聴き手にもミュージカルにサウンドしてくれる1台です。
自分も含め、これまでオクターブファズに興味も持たなかったというプレイヤーにも門戸の開けたArgo。往年の機材や一つの歪みペダルだけでは到達できない、現代の機材ならではの新しい音色の可能性を感じるオクターブファズであります。
ぜひぜひお近くの店頭でお試し下さいませ!
今後のMythos Pedalsからも目が離せません!!!