ES-150DCは1969年から出荷され始めたフルアコースティックギターです。ボディシェイプは同ブランドのES-335TD等と同様のダブルカッタウェイ。ホロー構造のディープボディらしく、甘くジャジーなサウンドが守備範囲ですが、多くのジャンルにおいて使用アーティストが見られることでもわかるように、幅の広い部分をも持ち合わせております。
こちらの1本は各パーツ、シリアルより1973年製と判断しております。ヘッド裏には当時の特価品の意味合いを持つ「2」の刻印が見られます。
【ボディ】
全体重量約2.9kg。ボディはリム幅3インチ程の厚みを持つホロー構造、メイプル材となります。ウォルナットブラウンカラーはこの少し前に登場した新色で、メイプルの木目を際立たせた渋いカラーです。ネックジョイント部のウェザーチェック、打痕、パーツのくすみはみられるものの、比較的きれいなコンディションをキープしております。
【ネック】
ネック材はボリュートなしのマホガニー、フィンガーボード材はローズウッド。ヘッド裏には当時のセカンド品「2」が刻印され、ヴィンテージマニア心をくすぐります。ネックジョイントの経年によるすき間は接着剤にて補強されています。ウェザーチェック、チューナーまわりの塗装のムラ、少々の打痕はみられますが、年式を考えると比較的きれいなコンディションといえるでしょう。チューナーは巻き具合の固さに若干のバラつきと、3弦4弦用チューナーのつまみに少し曲がりがみられますが、しっかりと機能します。フレット/ナットは交換済み、フレットは当店工房WSRにてすり合わせ調整済みで、プレイアビリティは良好です。ナット幅40.0mm。比較的スリムなネックシェイプといえるでしょう。
【電装系】
コントロールは【マスターボリューム/3wayピックアップセレクター/2ボリューム/2トーン】となります。ピックアップを含めコントロール系のパーツは当時のコンディションをキープしております。艶やかでクリアなトーンを基本としつつ、ジャジーでウォームなネック(フロント)ポジション、パリッとした歯切れの良いブリッジ(リア)ポジションと、意外な汎用性の高さ持つモデルといえるでしょう。
付属ケース:ノンオリジナルハードケース
Weight:2.9kg
Body Material(Top/Rim/Back):laminated maple/laminated maple/laminated maple, 16-1/4inch wide
Neck Material/Scale length:Mahogany 3 piece/624mm(24-1/2inch)
Bridge/Tail:Gibson ABR-1 w/wired, chrome /Gibson Trapeze Tailpiece, chrome
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Rosewood/Pearloid Block/304.8mm(12inch)
Nut Width/Fret Size(Width):40.0mm(replaced)/2.5mm(replaced), 22 Fret
Neck Thickness(1F/7F/12F):20.3mm/22.7mm/23.2mm
Pickup:Gibson PU-490 T-Top Stickered Numbered, chrome cover(7.7kΩ/7.6kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
-------Heartman Vintage Guitarsは池部楽器店のヴィンテージ・ギター&ベースの専門店です-------