☆音作りとパフォーマンスの可能性を高め、進化した新世代のアナログ・シンセサイザー。
新世代のアナログ・シンセサイザーは、本物のアナログ・サウンドをリアルタイムで知らない新しい世代にこそ届けたい。そういった強い思いで開発されたminilogueは、アナログ・シンセサイザーを一気に身近な存在に変えました。
このminilogue xdは、本物のアナログ・サウンドだけが与えることができる感動、電子楽器を操ることの喜びを知った人々に、デジタル・マルチ・エンジン、エフェクト、強化したシーケンサーやマイクロ・チューニング機能を新たに加え、さらなる音作りの楽しさ、パフォーマンスの可能性を提供します。
●クラスの常識を破壊する、アナログ・シンセサイザー回路。
4ボイス・ポリフォニックによるアナログ・シンセシス。本物のアナログ・サウンドが大きなインパクトを与えたminilogueのアナログ・シンセサイザー回路を、minilogue xdではさらにブラッシュアップしました。
構成は2VCO + MULTI ENGINE、1VCF、2EG、1VCA、1LFO。オシレーターの倍音を形成するウェーブ・シェイプや、シンク/リング・スイッチ、などシリーズ共通の特徴的な回路に加え、クロス・モジュレーションや効きの鋭い2ポール・ローパス・フィルター、サウンドに太さを加えるドライブ・スイッチを搭載。どのパラメーターもシリーズ製品をベースに細部までチューンナップを施しています。そのサウンドはアナログならではの暖かみを感じるパッドからファットなベース、抜けの良いリードまで、あらゆるバリエーションをカバーします。
もちろん自分で作ったプログラムは本体にセーブすることが可能。200のプリセットを始め、全部で500プログラムを保存することができます。
●デジタル・マルチ・エンジン搭載。
2つのアナログVCOに加え、3つめのオシレーターとして搭載されたマルチ・エンジンは、デジタル・サウンドの魅力を提供します。ノイズ、VPM、ユーザー・スロットという3つの異なる音源タイプを搭載したこのエンジンは、アナログとは違うサウンドの特色を活かして、アナログ・エンジンと一緒に鳴動させることで、ハイブリッドな音作りの可能性を無限に拡げます。
・ノイズ・ジェネレーター
パーカッシブな音色やSEサウンドに欠かせない4タイプのノイズ・ジェネレーター。デジタル・フィルターによる、ノイズ・カラーのダイレクトな変化を味わえます。
・VPMオシレーター
2オペレーター構成のVPM(Variable Phase Modulation)/ FMオシレーター。複雑な倍音を含む金属的でシャープなサウンドは、アナログでは決して得られないもの。16タイプのオシレーターとSHAPEノブ・コントロールが、複雑な音作りを直感的に導きます。
・ユーザー・オシレーター
自作やインターネット上のオシレーター・プログラムをロードできるユーザー・オシレーター。16スロットを備え、プリセットとしてモーフィング・ウェーブテーブル・オシレーターを1タイプ内蔵しています。
●高品位なデジタル・エフェクト。
32bit float処理のハイクオリティなデジタル・エフェクトが、minilogue xdのサウンドをさらに磨き上げます。モジュレーション・エフェクト、リバーブ、ディレイの3系統を同時使用可能で、コーラスやアンサンブル、暖かみのあるテープ・ディレイ、多彩なリバーブなど、幅広いバリエーションから選ぶことができます。またユーザー・エフェクト・スロットには、自作のエフェクト・プログラムをロードすることが可能です。
●無限の可能性を引き出すユーザー・カスタマイズ。
minilogue xdは、オープン環境によるカスタマイズの可能性を提供します。16個のユーザー・オシレーター・スロットと16個のユーザー・エフェクト・スロットを、カスタマイズのために本体に予め用意。専用のライブラリアン・ソフトウェアを経由して、SDK(Software Development Kit)で作られたオシレーターやエフェクト・プログラムを本体へロードすることが可能です。
拡張されたデジタル・オシレーターとアナログ・シンセシスの融合によって、どのようなサウンドを生み出すのか。オリジナル・プログラムの作成、コードのシェア、そしてユーザー・コミュニティ。まずはコルグが提供するサンプル・コードから試してみてください。
●16個のボタンで操るポリフォニック・ステップ・シーケンサー。
16ステップのステップ・シーケンサーは、リアルタイムRECとステップRECに対応。16個のステップ・ボタンをダイレクトに選択できるため、ステップの音の差し替えやミュートなど素早いエディットや即興パフォーマンスが可能です。さらにノブの動きを4つまで記憶してサウンドに時間的な変化を与えるモーション・シーケンスは、連続的な値の変化だけでなく、ステップごとに断続的に値を記憶することが可能に。各ステップにそれぞれ異なる音作りをして配置できるため、例えば一つのプログラムからドラム・パターンやSEを作るなど、アイデア次第で使い方も拡がります。
●作り込まれたインターフェース。
・ジョイスティック
ピッチ・ベンドやモジュレーション・デプスなどをコントロール。上下方向には任意のパラメーターをアサインすることもできます。
・ボイス・モード
minilogue xdのために選ばれた4つのボイス・モードを搭載。
- POLY:4ボイスのポリフォニック・シンセとして動作。
- UNISON:4ボイスがユニゾンとなり、モノフォニック・シンセとして動作。
- CHORD:14ボイスによるコードを発音。
- ARP / LATCH:(ARP)シーケンサー動作時も併用可能な最大4音のアルペジエーターが動作 / (LATCH)ラッチのオン、オフ切り替え。
また同じくボイス・モード・デプス・ノブを搭載し、それぞれのモードに対しての効果を与えます。
- POLY:右へ回すとDUOモードに切り替わり、デチューンが深くなります。
- UNISON:右へ回すとデチューンが深くなります。
- CHORD:モノ、またはコードの種類を選択します。
- ARP / LATCH:(ARP)アルペジエーターのタイプを選択。
・マイクロ・チューニング
monologueに搭載された、各鍵盤を個別にピッチ調整できるマイクロ・チューニング機能を搭載。Aphex TwinやDorian Concept作成のものを含む23のプリセット・チューニングを内蔵し、6つのユーザー・スケール、6つのユーザー・オクターブを登録可能です。 著名なミュージシャンたちのプリセット・チューニングを実際に使ってみることで、自分自身のオリジナル・チューニングへと昇華してください。
・オシロスコープ / モーション・ビュー表示
大きくなった有機ELディスプレイには、音を電気信号の波形として表示するオシロスコープ機能を搭載。パラメーターの変化をリアルタイムに目で追う、その視覚的フィードバックはシンセサイザーの仕組みの理解を助けるとともに、中毒的な楽しさをもたらします。また記憶したモーション・シーケンスの動きを視認できるモーション・ビューも表示可能です
●充実の入出力端子
・ステレオ出力になったアウトプット
ステレオ・エフェクターを最終段に搭載し、出力端子もステレオ化。ディレイやリバーブ、コーラスなど空間系のエフェクトによって、分厚いアナログ・シンセ・サウンドやきらびやかなデジタル・シンセ・サウンドが一層際立ちます。
・ダンパー端子を搭載
アーティストやユーザーからの要望に応え、ダンパー端子を搭載しました。
・CV IN端子を2系統搭載
電圧レベルが-5V~+5VのCV IN端子を2系統搭載。CV/Gateのほかモジュレーション信号も入力可能で、ジョイスティックの上下方向と同様のパラメーターを外部機器からコントロールすることができます。
■主な仕様
◎鍵盤:37鍵(スリム鍵盤、ベロシティ対応)
◎音源:アナログ音源+マルチ・デジタル音源
◎最大同時発音数:4ボイス
◎電源:ACアダプター(DC9V)
◎消費電力:8 W
◎外形寸法:500 (W) x 300 (D) x 85 (H) mm
◎質量:2.8 kg
◎付属品:ACアダプター