ギターやベースのピックアップが拾ってしまうノイズは、ミュージシャンやレコーディング・PA エンジニアが、長年悩み続けてきた問題の一つです。特にステージ上でピックアップが拾ってしまうノイズに対して、どのようにしたらノイズが減らせるのか、相談の問い合わせがフリーザトーンに多く寄せられてきました。ノイズを目立たなくさせるために、マニュアルでボリュームペダルやスイッチャーを使って音をミュートする方法がありますが、これを自動で行うことができないだろうか、という点に着目しました。そして完成したのが、「INTEGRATED GATE」です。
「INTEGRATED GATE」は、自動でノイズが目立たなくなるように出力レベルをコントロールする機能を持つエフェクターです。従来のノイズゲートが持つ課題であった音の切れ際での不自然さを解決するため、入力信号を常に CPU によって監視するシグナル・モニタリング機能を搭載し、入力される信号のピークや減衰などの波形を監視しながら最適な出力レベルのコントロールを行います。「INTEGRATED GATE」は 2 種類のモードを持っています。
・ノイズリダクション・モード
ピックアップが拾うノイズは、弦の振動が減衰し音量が小さくなるにつれて目立つようになります。ノイズリダクション・モードでは、設定した音量(THRESHOLD 値)以下になると、ノイズを目立たなくさせるためにノイズリダクション回路が音量を緩やかに下げる動作を始めます。シグナル・モニタリング機能によって最良の音量コントロールを行い、自然な減衰を実現しています。設定した値を超える信号が入力されると、即座にノイズリダクション回路は信号をそのまま通過させます。
・ノイズゲート・モード
ノイズゲート・モードでは、設定した音量(THRESHOLD 値)以下になった時、即座に音をミュートする動作を行います。演奏時、音を即座に止めたい時などに役立ちます。歯切れの良いゲート・エフェクトとして使用することができます。また、ギターやベースの持つ音質を確保するため、音声信号が通過する回路は完全アナログ回路を採用。従来のノイズリダクションやノイズゲートの音質と比較したとき、根本的な違いを感じていただけると思います。 本機は MIDI IN 端子を装備しており、MIDI 信号によるエフェクト ON/OFF コントロールを行うことができます。本機を ARC-4 などオーディオ・ルーティング・コントローラーと併用して使用する際、非常に便利な機能です。エフェクトループに接続する必要がありませんので、大きな配線変更をすることなく、ペダルボードに組み込むことができます。次世代ノイズリダクション「INTEGRATED GATE」の実力を是非お試しください。
特徴
・独自のシグナルモニタリングシステムにより、入力信号を常時監視。入力信号に最適なノイズリダクション動作を行います。
・ノイズリダクションモードとノイズゲートモードを装備。目的に応じて動作を選択することができます。
主な機能
・入力インピーダンス切替スイッチ(Hi-Z/Lo-Z)を装備。
・MIDI 信号(Control Change Number) によるコントロール(エフェクト ON/OFF のみ)が可能。
・HTS(Holistic Tonal Solution) 回路を搭載し、ギター、ベースのサウンドの音質劣化を防ぎます。
・出力信号は、入力信号と同位相で出力していますので、位相反転の心配はありません。