1960年代エレキブームに乗じる形でエレキギター/ベースの開発をスタートした国産ブランドの老舗ヤマハ。他社とは違う独自路線、多種多様なオリジナルモデルを投入し続け、一部の看板モデルは現代にも受け継がれています。
1977年頃からカタログに登場する「Broad Bass」。国産ソリッドベースの旗振りとして長らく愛されてきたBBシリーズより、1980年代のシリーズ変革期にラインナップに加わるレアモデル「BB-VIIS」が入荷致しました。
【ボディ】
全体重量約3.6kg。鮮烈なファインレッドカラーに身を包む伝統のBBボディはアルダー材を使用。装飾などのないシンプルなルックス、名機BB-2000にも通ずるスタイルをエントリーグレードに落とし込んだ完成度の高いモデルですね。塗装剥がれを伴う傷や打痕、金属パーツのくすみなど使用感こそ見られますが、年式を考慮すれば比較的キレイなコンディションをキープしています。
【ネック】
ネック材はメイプル、ローズウッド指板仕様。BB-VIIのダウンサイジングモデルとなるBB-VIISは約800mmスケール(ミディアムスケール相当)のネックが採用されております。デタッチャブルジョイント、ドットインレイなどの仕様は共通していますね。チューナーの巻き具合にはそれほどバラつきもなく、動作は安定しています。フレット、ナットには多少の消耗がありますが、スケール由来のラフな鳴り感ではあるものの現状で極端な詰まりはなく演奏性は良好です。ナット幅約40.2mm。厚み、幅ともに控えめですっきりとしたネックシェイプをしています。
【電装系】
コントロールは【2ヴォリューム/1トーン】、リバースレイアウトのスプリットピックアップが特徴的なBBモデルですが、BB-VIISを含む一部モデルは一般的なレイアウトとなっています。いわゆるPJスタイルでサウンドメイクの幅も広く、スケールも相まって他のBBとは一味違った太く暖かみのあるサウンドが魅力です。
付属品:ソフトケース
Weight:3.6kg
Body Material:Alder
Neck Material:Maple
Fingerboard: Rosewood
Nut Width:40.2mm
Fret Width:2.3mm
Neck Thickness(1F/7F/12F):20.4mm/22.2mm/24.2mm
Pickup(Neck/Bridge):YAMAHA W Pole Piece Split Pickup/8 Pole Piece Pickup(10.6kΩ/7.5kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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