男は黙ってこれを弾け!
のっけから強引な物言いで申し訳ございません。
しかしこのギター、なんだかそのように言いたくなる、Taylorとしては無骨な風合いを纏ったモデルとなっております。
Taylorと言えばモダンなスタイルでカッタウェイのエレアコのド定番モデル314ceや814ce等が人気で、「生でも弾けてエレアコでもよい音!」「演奏性が高くソロギターでもいける!」など優等生的なイメージが強いのですが、近年では色々なスタイルで面白いモデルも多くラインナップされております。
このAD17eもラウンドショルダーに近いグランドパシフィックのスタイルから中音域がリッチな、今までのTaylorには無いトラディショナルなトーンを持ち、ジャカジャカとコードを掻き鳴らすと心地良いサウンド傾向のモデルです。
このモデルは新しいアメリカンドリームのシリーズにラインナップされており、コンセプトとしてはUSA製でありつつシンプルな装飾類とサテン塗装からコストパフォーマンスを高めるスタイルですが、そこが何処となく無骨さを醸し出しているようです。
サテン塗装と面取りされたボディエッジが新品ながらも使い込まれたギターの様な感触で、ある意味洗練されていない感覚のトーンともマッチし、ヴィンテージ系のギターが好きな方には好まれるモデルかと思います。
まだまだ知名度は低めですが、できればお試し頂きたい一本です!