同社のベストセラーモデル「A5X」の後継機種として満を持して登場の「A4V」。
ウーファーの素材が変わり、サイズが4インチとなったことでローエンドの伸びや量感が少し減った印象がありますが、全体のバランスが良くなり中高音域の解像度が改善したことで、ボーカル(特に女性ボーカル)の再現力が増しレコーディング/ミックスでも使いやすくなったと感じました。
また、「解像度が高くなった」という表現をすると硬い、聴き疲れする音質をイメージされる方もおられるかと思いますが、耳馴染みの良い長時間の作業でも疲れない音質もこのスピーカーの魅力のひとつです。
さらに、背面の「Voicing」スイッチを「UNR」に設定することで、A5Xのような中低域の押し出し感のある音に変化しさせることもできるため、A5Xの音質が好きな方やエレキギターのハイゲインサウンドを気持ちよく聴きたい方でも違和感なくお使いいただくことが可能です。
Aコントロールソフトについては残念ながら本日現在ではリリースされていないため未評価となりますが、音響補正ソフトメーカーとして名高い「Sonarworks」とADAMのコラボレーションであることから期待を裏切らないクオリティになることでしょう。