今回ご紹介するのは先日弊社でも取扱が再開されたAntelope Audioの人気オーディオインターフェイス「Zen Go Synergy Core」です。
似た機能を持つUniversal AudioのApollo Solo/Twinとの比較が気になる方が多いと思いますので、機能面、音質面を中心にご紹介していきましょう!
【機能面】
Apolloシリーズといえば内蔵DSPを使ったUADエフェクトや「Unison」機能が有名ですが、Zenシリーズでも同様にSynergy Coreエフェクトを内蔵DSPを使い使用可能です。さらに「afx2daw」を使用することで各種DAWソフトでプラグインエフェクトとして使用可能(Zen Go SC TB版のみafx2daw準備中)です。
対応エフェクトやサードパ―ティ製プラグインにも対応製品が多い分現状Apolloシリーズに優位ですが、将来性や個別のエフェクトの質感ではZenシリーズも負けてはいない印象でした。
【音質面】
Apollo TwinはXでAD/DAコンバーターが改善され音質面が強化されましたが、解像度、特にハイミッド以上の音域ではZen Goが圧倒的に優れており、かといってハイハット等が刺さらない絶妙なチューニングと感じました。ミッドロー以下の音域ではZen Goはタイトに、Apollo Twin Xはトータルバランスが良くロ―の量感もしっかり感じられるので、ブルガリアとアメリカという音楽性や国民性が感じられる差といえそうです。
解像度が高い分Zenシリーズ圧勝かというとそうでもなく、クリアすぎるがゆえに聴き疲れや音決めが難しいなどの問題も起こり得るため、Apolloシリーズはダイナミックな音質を望むエンジニアやクリエイターに、Zenシリーズは繊細な音質を望むエンジニアやマスタリングエンジニアに向いていると感じました。
最後に、Zen Go、Zen QともにUSB版とTB版が存在しますがZen GoはTB版の方が入出力が多い、Zen Qはスペック上の差は無いものの、メーカーの方曰く、TB版の方が安定性やレイテンシー面で優れているとアドバイスをいただきましたのでご検討中の方は是非ご参考までに!