【マッチングヘッドのお話】
フェンダー社のジャズベースやジャガー/ジャズマスターなどのカスタムカラーに古くから採用されていた、ヘッドトップもボディカラーと同色にフィニッシュされる『マッチングヘッド』仕様。現在ではリイシューモデルや様々なメーカーでも採用され、ギター/ベースファンの皆様には説明不要、広く知られていることでしょう。
例えばキャンディアップルレッドなどの人気カラーは、派手なボディカラーと同様にヘッドトップも派手なカラーリングを採用されるということで、とても魅力的なルックスに仕上がります。レギュラーカラーであるサンバーストや、アッシュボディに採用されるブロンドカラーなどでは、ヘッドはメイプル材そのままの配色となります。これはこれで渋くて良いですよね。
逆に、ではサンバーストカラーのジャガーをリフィニッシュしましょう、カラーはかっこいいレイクプラシッドブルーなんていいね!なんて考えたときに、ヘッドトップまでリフィニッシュするのはとてもハードルが高い、なんといってもヘッドトップにはブランドロゴがありますからね、ヘッドトップをリセットしてしまうとデカールロゴ等の復元が難しいですからね。こんなところでもヴィンテージマッチングヘッドの貴重さがよくわかりますよね。
ずいぶん昔のギターショーで、サンバーストカラーのボディに、ネックからヘッドまでサンバーストカラーでフィニッシュされた個体をみたことがあります。持ち主はオリジナルだと言い張っておられましたが、もしそうであれば当然激レア仕様です。もういちど出会うことがあれば、もっと詳しく調べてみたいですね。