【ギブソンEBのお話】
ギブソンのエレキベースといえば何を思い浮かべますか?やはり派手なルックスのサンダーバードでしょうか。
ギブソンはレスポールモデルのイメージが強いせいか、ベースが存在することを知らない人も多いと聞きます。ギタリストならばともかくベーシストでもその存在を知らない人がいらっしゃる、まぁ派手さは控えめですからね。
ギブソンのエレクトリックベース『EB』の登場は1953年、ヴァイオリンシェイプのソリッドボディモデルでその名も「Electric Bass(エレクトリックベース、後のEB-1)」が登場します。1958年にはES-335Tと同様のセミホローボディを持つ「EB-2」、続く1959年にはダブルカッタウェイのレスポールジュニアのようなシェイプを持つ「EB-0」が登場します。1961年には「EB-0」のボディシェイプがSGスタイルにマイナーチェンジされ、デュアルピックアップ仕様の「EB-3」とともに以降、長い間カタログにラインナップされることとなります。
ソリッドボディ/セミホローボディの違いはあるものの、「EB-0/EB-3」と「EB-2」ともにウッディなトーンを得意とし、数々の名曲を支えてきたモデルといえます。各モデルそれぞれ独特のコントロールや、1970年代の、特にピックアップが中央寄りにマイナーチェンジされたEB-0などは比較的すっきりしたトーンで幅の広さも持ち合わせているので、お好みの個体を探すのも面白いですね。