今回ご紹介致しますのはこちら!
Xotic EP Booster!
もはや説明不要?な本機はジミー・ペイジ、エディ・ヴァン・ヘイレン、ブライアン・メイ、エリック・ジョンソンら伝説的アーティストが使用していたEchoplex(テープエコー)のプリアンプ部分をコンパクトサイズにて再現したペダルです。
Maestroの名義で発売されていたEchoplexは本来テープエコーのエフェクトを掛ける機材でしたが、回路の特性上ギターからのシグナルが必ずプリアンプを通るため、いわばバッファードバイパスのエフェクターのようにエフェクトのON/OFFに関わらず、接続しただけで音色に変化をもたらすものでした。
ナチュラルにブーストされ、艶と太さが加わったそのサウンドを求め、エフェクトOFFのEchoplexを繋ぎっぱなしで使用していた方もいたくらいだとか。
そんなこんなで名前にBoosterと付いていますが、やはり本機も個人的には常に掛けっぱなしにして使ってほしいペダルだと思っています。
もちろんBoosterとしても超優秀なんです。
なんですが、ノブを左に回し切って(ゲイン0の状態で)バッファ的に使用した時のローミッドのふくよかさ、耳に痛いハイが程良く削られたリッチで艶のあるサウンドを一度でも聴いて頂ければ、このペダルの良さを理解して頂けるのではないでしょうか。
そしてご存知の方も多いとは思いますが、本機は裏蓋を開けると内部に2つのディップスイッチが搭載されています。
スイッチ1が+3dbのGainアップON/OFF、スイッチ2がBright ON/OFFとなっていて、工場出荷時のデフォルトは両方ともONの状態です。
両方ONだとエフェクトの効果がとてもわかりやすく音の艶、ハリが得られ、弾き心地の良い中低域、煌びやかな高域ともにレスポンスが速く、一言で言うと派手な音色となって出力されます。
ペダルの数が多い大型ボードを組んでいて、エフェクターボードの先頭で常時 ON のバッファ的に使う場合であればこのモードがオススメです。
逆に小型ボードでペダルも少なめな環境であれば、内部スイッチが両方ONだと音が派手になり過ぎてしまう傾向にあります。
そんな場合はスイッチ1(+3dbのGainアップ)をオフにしてあげると音にまとまりが出ます。
この時、スイッチ2(Bright ON/OFF)はお使いのギターや組み合わせるエフェクト、アンプに合わせて設定してあげるのがベター。
なお、EP Boosterは9~18Vの駆動に対応しています。
バッファ的に使うのであれば、個人的には18Vで使用した方がコンプ感も少なくレンジも広がりますのでオススメです。
逆に9Vで使用すると若干のコンプ感とローミッドを中心に締まったサウンドが得られますので、ソロ時のゲインブースター等に使いたい場合はその方が弾きやすく感じるかもしれません。
ぜひご参考までにご検討下さいませ!