今回は国産ギターの中でも高い完成度に定評のある Momose(モモセ)より "MT2-STD" のご紹介です。
こちらはビンテージギターの基本構造を継承しながら、より現代的なアップデートを随所に盛り込んだORIGINALシリーズの一本です。
MT2は伝統的なTLスタイルを継承しつつもモモセ独自のブラッシュアップを施しており、随所にこれまでのノウハウによるこだわりと職人技が光っております。
パッと見た感じではわからないのですが、よく見てみるとその完成度の高さに脱帽するポイントが多く詰まっています…!👀
まずはボディから。木材には定番のアッシュ材を採用し、カラーリングも木目を活かしたオイルフィニッシュやシースルーカラーを多く採用しています。
そして一般的なTLモデルと比べて、1弦側のカッタウェイ部を大きくえぐり取っています。
このおかげでハイポジションでのプレイアビリティも抜群で、手が大きい方でもストレス無く演奏することができます。
さらにはボディバックにウエストコンターの採用、加工の難しいジョイントプレートの落とし込みを施しており、ボディだけでもこれほどのプレイアビリティへのこだわりが詰まっています!
抱えやすく弾きやすいというまさしく "モダンなアップデート" が随所に採用されています。
続いてPU。こちらはMomoseオリジナルの "VT-1" を搭載しています。
クリアで素直なサウンドで、煌びやかなクリーンからオーバードライブサウンドまでスッキリとしたクセのない音色ながら、ピッキングした際のニュアンスもしっかりと出ており扱いやすく表現しやすい印象です。ロックやポップスの音楽ではまず間違いないポテンシャルを備えています。
またスイッチセレクターをトグルスイッチに変更するなど、便利ながらも今まであまり取り入れられなかったスペックを採用し、独自のモダンなアップデートをしています。
スイッチが違うだけでも、スイッチの傾く方向がピッキングに対して並行(レスポールなどと同じ)なのもあって、ポジションチェンジがやりやすいです。
そしてネック。こちらパッと見ると普通ですが…なんと指板と同材を使用したウッドバインディングを採用しています。
これにより指板サイドは滑らかな仕上げになり、またフレットのバリが飛び出さないよう工夫されています。
(フレットの足が見えないのがお分かりになるかと)
実は指板バインディングのあるギターはフレットの打ち込みが大変なのですが、その苦労をいとわずにウッドバインディングを採用。この妥協のなさには「うおすげぇマジか…」と声を漏らしてしまいました…
シェイプもサテン仕上げの一般的なCシェイプに42mmのナット幅と、とても握りやすく弾きやすい仕上がりとなっています。
その他にもゴトーのマグナムロックペグ、ディバイザーオリジナルのオクターブ調整しやすいブリッジなど…上げだすとキリがないほどです。
長年の経験によるノウハウに、一切妥協のないアップデートを施した純国産ギター。
一生モノといっても過言ではない高コストパフォーマンスを誇る逸品です!