奇跡の入荷!✨ 今回は Fender Custom Shop より、マスタービルダー "Andy Hicks(アンディ・ヒックス)" が手掛けた『1958 Stratocaster Heavy Relic』のご紹介です。
このギターを手掛けたアンディ・ヒックス氏は、 Jackson や Gretsch のカスタムショップでアシスタントなどを、ハイエンドブティックギター会社ではリードビルダー兼プロダクションマネージャーを務め、ジェームス・タイラーにスカウトされてサンフェルナンド・バレーのショップのプロダクションを監督など…様々なブランドを渡り歩いてきた方です。
また本人もプレイヤーとして演奏するなど、数多くの経験を重ねた彼だからこそ作れるギターに仕上がっています。
まずはなんといってもルックス。カラー名も "ポイズン・アップル・レッド" と、長年使い込まれたキャンディ・アップル・レッドのような雰囲気が漂っています。少し暗めのキャンディカラーや間近で見ると塗装の浮き感があったりと、まるで本物のヴィンテージのような貫禄です…👀
他にもエッジが落とされたピックガードなど、細かなディティールにも彼の工夫が施されています。
ウッドマテリアルはアルダーボディに極上の 3Aバーズアイ・1ピース・メイプル を使用し、なんと総重量は3.32キロ!!アルダーボディモデルでここまでの軽い個体は見たことがありません…
サウンドはバーズアイメイプルネック特有の立ち上がりが速いアタック感、アルダー材のミッドレンジ豊かな倍音、自然に消えていくロングサスティーンが特徴です。また本体を生で鳴らしただけでも、体に直で伝わるほどネックやボディから軽やかでアコースティックな鳴りを感じます。
そしてネックグリップ。こちらは一般的な Cシェイプ を採用しているのですが…おわかりになるでしょうか、指板のエッジ処理がものすごく滑らかなのです。
手に吸い付くような感覚とよく言いますが、これはまるで同化したような感覚で「そもそも触れているのか?」と思わせるほど手になじみます。ここまでスムーズに演奏できるネックはまず見ないです…
※余談ですが、実は以前当店でオーダーしたアンディ氏製作のフロイド搭載ストラトがあり、こちらも指板のエッジ処理が滑らかな仕上げでした。
「この仕上げどこかで見たことあるな…」と思ったら、「あ!!James Tyler のサイドスキャロップ加工と同じだ!!」と… あの仕上げは様々なブランドを渡り歩いたアンディ氏でこそ盛り込めるワザだなと感動しました…(ちなみにすぐ売れてしまいました🙏)
PUは Josefina Campos(ホセフィーナ・カンポス)氏 が手がけたハンドワウンド(手巻き)の "Fat 50's Single-Coil Strat" を採用。
これがまたすごくて…本当に本体の生鳴りをそのままアウトプットしてくれます。さらにピッキングのニュアンスもダイレクトに伝えます。
またこちらのPUもミッドレンジが非常に豊かで、クリーンでは煌びやかなトーン、ゲインチャンネルではバイト感のあるサウンドを奏でます。アルニコ5マグネットのおかげで程よい自然なコンプ感もあるので扱いやすいです。
トーンコントロールも音色の幅が広くとても使い勝手がいいので、メモリ5くらいで少しこもり気味にすればオールドPAFのようなサウンドも奏でて、シングルPUとは思えないほどのポテンシャルを持っています。
フェンダーの伝統をしっかり受け継ぎつつ、要所にアンディ・ヒックス氏のノウハウが散りばめられた、まさしく本物のストラトキャスター。
マスタービルダーモデルでもこれほどの逸品はそうそう見かけません。間違いなく一生モノで心からオススメできる一本です!!