プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

相変わらず暑い日が続きますね。
そんな中ですが、甲子園に夏フェス、お盆休み…良い時期が近づいてきました。
(まぁ我々は皆さんをお迎えする立場なのでお察し下さい…。)
諸々のイベントで関西に来られる方もいらっしゃるでしょう。
その合間に是非、当店にもご来店頂ければ幸いです。

さて、引き続き(勝手に)夏のカスタムショップ強化期間!
(こういう時期なので、ピンっと来た子が居たら見に来れるっていいよね~。)
溜めに溜めましたが…ようやくご紹介になります、「王道」63PBです。

前回ご紹介したOPBがマイナーチェンジしたのは1957年中期頃。
それまでのテレキャスター的モチーフの姿/仕様から、ボディエッジのRやウエスト&エルボーコンターが実装された後、ストラトキャスターモチーフへと様変わり。
このタイミングで、スプリットコイルPUが開発されたり、それまで弦2本に対して2つのサドルだったのが各弦独立のスパイラルサドルに変わったりと、皆さんがイメージするPBになりました。
(なので厳密に言うと…こういう姿のPBって第3世代になるんですね~。)

「スプリットコイル」についてちょっと書いてみると…
仕組みとしては、それまでのシングルコイルを半分にぶった切って片方を順巻きコイル、もう片方を逆巻きコイルとする…まぁその名の通りスプリットな訳です。
しかもこういう仕組みなので単体でハムキャンセルも効くと。
そしてこの時代をよくよく思い返してみると…ちょうどロックンロール/ロックミュージックの創成期。アンプも進化して大きい音は出せるようになってます。
そういった大音量に対しての対策、と思うと…この仕組みにも納得です。
(これは本当に個人的な想像の話ですが…「よし、仕組みは完璧!…でも今までのコイルカバーが使えんやん」ってなった結果、コイルカバーもこうなったのかなぁと。そう考えたらここから数年後…JBが誕生した時にもちゃんとノウハウが生きてるんですよね~。)

そうした大々的なマイナーチェンジがあった後、1960年代に突入し、他モデルと同様にPBもアルダーボディ/ローズ指板/メイプルネックに仕様変更。(…当時だとハカランダ指板もあったか。)
こちらは前述の通り1963年製をモチーフとした1本。
今や王道と称されますが、そこに行くまでの歴史も調べてみるとなかなか興味深いですね。
そしてこの頃の特徴は…指板の貼り方。
それまではネックに対して平面を出した「スラブボード」でしたが、この頃からネックに対して曲面を出した「ラウンドボード」が採用され始めました。
いつだったか、違うモデルをご紹介した際にも書きましたが、ラウンドボードの方がネックに於いてメイプルが占める割合が大きくなる分、ちょっとパリッとした感じが増すイメージです。
(逆にスラブボードは指板材の占める割合が大きい分、鈴鳴り感が増すイメージ。どっちが良いかは…完全に好みです!)

やっべぇ、前半盛りすぎた(笑)個体フォーカスします!
(フレットはミディアムジャンボですが)7.25R指板、一番外側の黒が細身に吹かれ、中心に向かうにつれて黄色っぽくなっていく3トーン・サンバースト…貫禄のヘヴィレリック仕上げと共に、第3世代PBが時代と共に辿った歴史を体感頂ける、良い1本じゃないかなぁと思います。
ジェマーソンよろしく指でモンッと太く鳴らしても良いし、イマドキアプローチもバッチリ。
…ラウンドボードのパリッと感を活かすなら、後者のイメージが合うかな~。(もちろん、古いアプローチもイケる上での話です!)

60年代PB、都内にもいろいろありますが、ラウンドボードはちょっと少なめ。
どっちも渋谷で見れるようですので、こちらもチェックして頂ければと。
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小村 拓摩

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プレミアムベース大阪、小村です。

相変わらず暑い日が続きますね。
そんな中ですが、甲子園に夏フェス、お盆休み…良い時期が近づいてきました。
(まぁ我々は皆さんをお迎えする立場なのでお察し下さい…。)
諸々のイベントで関西に来られる方もいらっしゃるでしょう。
その合間に是非、当店にもご来店頂ければ幸いです。

さて、引き続き(勝手に)夏のカスタムショップ強化期間!
(こういう時期なので、ピンっと来た子が居たら見に来れるっていいよね~。)
溜めに溜めましたが…ようやくご紹介になります、「王道」63PBです。

前回ご紹介したOPBがマイナーチェンジしたのは1957年中期頃。
それまでのテレキャスター的モチーフの姿/仕様から、ボディエッジのRやウエスト&エルボーコンターが実装された後、ストラトキャスターモチーフへと様変わり。
このタイミングで、スプリットコイルPUが開発されたり、それまで弦2本に対して2つのサドルだったのが各弦独立のスパイラルサドルに変わったりと、皆さんがイメージするPBになりました。
(なので厳密に言うと…こういう姿のPBって第3世代になるんですね~。)

「スプリットコイル」についてちょっと書いてみると…
仕組みとしては、それまでのシングルコイルを半分にぶった切って片方を順巻きコイル、もう片方を逆巻きコイルとする…まぁその名の通りスプリットな訳です。
しかもこういう仕組みなので単体でハムキャンセルも効くと。
そしてこの時代をよくよく思い返してみると…ちょうどロックンロール/ロックミュージックの創成期。アンプも進化して大きい音は出せるようになってます。
そういった大音量に対しての対策、と思うと…この仕組みにも納得です。
(これは本当に個人的な想像の話ですが…「よし、仕組みは完璧!…でも今までのコイルカバーが使えんやん」ってなった結果、コイルカバーもこうなったのかなぁと。そう考えたらここから数年後…JBが誕生した時にもちゃんとノウハウが生きてるんですよね~。)

そうした大々的なマイナーチェンジがあった後、1960年代に突入し、他モデルと同様にPBもアルダーボディ/ローズ指板/メイプルネックに仕様変更。(…当時だとハカランダ指板もあったか。)
こちらは前述の通り1963年製をモチーフとした1本。
今や王道と称されますが、そこに行くまでの歴史も調べてみるとなかなか興味深いですね。
そしてこの頃の特徴は…指板の貼り方。
それまではネックに対して平面を出した「スラブボード」でしたが、この頃からネックに対して曲面を出した「ラウンドボード」が採用され始めました。
いつだったか、違うモデルをご紹介した際にも書きましたが、ラウンドボードの方がネックに於いてメイプルが占める割合が大きくなる分、ちょっとパリッとした感じが増すイメージです。
(逆にスラブボードは指板材の占める割合が大きい分、鈴鳴り感が増すイメージ。どっちが良いかは…完全に好みです!)

やっべぇ、前半盛りすぎた(笑)個体フォーカスします!
(フレットはミディアムジャンボですが)7.25R指板、一番外側の黒が細身に吹かれ、中心に向かうにつれて黄色っぽくなっていく3トーン・サンバースト…貫禄のヘヴィレリック仕上げと共に、第3世代PBが時代と共に辿った歴史を体感頂ける、良い1本じゃないかなぁと思います。
ジェマーソンよろしく指でモンッと太く鳴らしても良いし、イマドキアプローチもバッチリ。
…ラウンドボードのパリッと感を活かすなら、後者のイメージが合うかな~。(もちろん、古いアプローチもイケる上での話です!)

60年代PB、都内にもいろいろありますが、ラウンドボードはちょっと少なめ。
どっちも渋谷で見れるようですので、こちらもチェックして頂ければと。

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー 2024/08/08

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