プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー
今年の目標は「細く長く、しかし濃く」、プレミアムベース大阪、小村です。

遅ればせながらあけましておめでとうございます。
最近はヤング達がレビューを頑張ってますが、僕もちょっとずつ、隙を見つつで記していこうと思います。
ということで今年も1年、宜しくお願い致します。

さて、新年一発目は何と向き合おうかな~と店頭を見渡してみました。
「主要処のエフェクターはもう大概やったしな~…あ、そうだコレでやってみよっ」

ということで、ここに3本のサンバーストのJBがおるじゃろ?
それぞれUSAの現行ラインナップモデル達です。
いずれも当店だけに限らず、世界中でユーザーレベルやジャンルを問わず、多くの人気や支持を得ているのは、もう皆さんもご存知でしょう。

ということで、今回の「向き合ってみた」は新年1発目の新たな試みっちゅーことで、ベース本体です!USAフェンダーJBの主要3シリーズと向き合います!

実際のところ…「どれがええの?」って方もいらっしゃることでしょう。
そういう方にとって、選ぶヒントになれば幸いです。ほないきまっせ~。
(シリーズという観点では、この感覚はPBにも当てはまりますよ~)

------
まずは「American Professional II」です。
2020年の発売からもう5年も経つんですね~。早え~。

ウッドチョイスは王道のアルダーボディ/ローズ指板に加え、アルダーボディ/メイプル指板のバリエーションも用意されています。
また、4弦に加えて5弦もラインナップ、それだけにとどまらず、レフティやフレットレスまでも網羅。
更にローステッド・パインボディ/メイプル指板という仕様もあります。…パイナップルじゃありません、北米産の「松の木」です。

シリーズの特徴として、専用開発の「V-Mod II」ピックアップを使用する完全パッシブ電装、ボディ裏通しも可能なHiMass Vintageの搭載、ヒールカットを施した5点止めネックジョイントがあります。
ネックの寸法的なところは、サテン仕上げのスリムなネックグリップ、9.5Rのフラット目な指板Rを採用しています。
フレットは、細く背の高い「Narrow Tall」です。

Professional言うてますけど、プロ専用って訳じゃないです。
むしろ…このシリーズの系譜を辿ると、先代の「American Professional」、そしてその更に前の世代にあたる「American Standard」がいますので、むしろコンセプト的に、スペック/サウンド共に「基準」になるモデルがコヤツ、というイメージです。
4弦/5弦/レフティ/フレットレス…こういう豊富なラインナップ展開からも、その様子が伺えますね。
------
続いてUSAフェンダーでは(投稿時点で)一番の新参者「American Ultra II」です。
「超」をシリーズ名に冠しているくらいなので、従来のフェンダーでは無かった充実の装備/スペックが多数盛り込まれているのがこのシリーズ。

シリーズの系譜は、まずは(投稿時点で)バトンタッチも記憶に新しい「American Ultra」、そしてその先代の「American Elite」、更にそこから遡って「American Deluxe」という流れです。
シリーズを通じて、当時の最先端スペックが採用されていたので、各シリーズでファンが多くいるのも印象的です。

シリーズの特徴として、徹底的にハムノイズを除去し、ヴィンテージトーンを両立する「Noiseless」ピックアップの最新版にあたる「Ultra II Noiseless Vintage」ピックアップを使用するアクティブ/パッシブ切り替え可能な電装系を採用。(このプリアンプもAmerican Ultra IIの登場に伴い、リニューアルされました。)ブリッジは表通し/裏通し両方対応可能なAdjustable HiMassを搭載し、こちらもヒールカットされた5点止めジョイントを採用しています。
ウッドチョイスはアルダーボディのみが展開され、指板はメイプルかエボニーのどちらかです。
歴代はアルダー/ローズとかアッシュ/メイプルなんかもありましたね~。

ネック寸法は最先端手法が積極的に取り入れられ、グリップの程よい肉付きとスリムさを両立するModern Dネックシェイプ、指板はローポジで10R、ハイポジで14Rへと変化していくコンパウンドラジアス指板を採用しています。
フレットは、ギター/ベース共に世界中のモデルで多くの実績を積む「Medium Jumbo」です。

お気づきの通り、1本で何でも出来ちゃうほどにスペックが充実してます。プリアンプも3バンドでミッドは2ポイント切替、マスタートーンも付いてるし、パッシブにも切り替え可能…あ、あとこのシリーズは基本的にバランサーポットになってます。
言うなれば…「とことんまで道具に振り切らせた超モダンスタイル」というイメージです。
が、もちろん上手く使えば伝統のフェンダートーンもイケちゃいます。
------
最後は「American Vintage II」です。
これも書いてる通りです。フェンダーの伝統をフェンダーが直々にリイシューするラインナップがこのシリーズ。

系譜は…先代にあたり、「年代」でのリイシューフォーカスや現代のスペックも盛り込んだ「American Original」があり、その登場以前はラインナップ刷新やマイナーチェンジもありながら「American Vintage」がいます。
「少なくね?」って思うでしょ?その代わり…何と1982年からUSAのラインナップを支える、屈指のロングセラーモデルなんです!

特徴は…各年代に応じたスペックが忠実に再現されてまして、こちらは66年を再現しているので、アルダーボディ/ローズ指板です。そして66年なので、セル巻き指板/ドットインレイで所謂「パドルペグ」を搭載、サンバースト以外はマッチングヘッド仕様になっています。ピックガードもべっ甲です。
色んな年代のモデルもありましたが、今やこの66JBが唯一のJBとなりました。
ちなみにリイシューにあたってのプロファイリングは相当本気出してまして、実際のヴィンテージ個体から隅々までプロファイリングした寸法があらゆる箇所に採用されています。
ピックアップも例外ではなく、66年式のトーンを再現した「Pure Vintage '66 Single-Coil Jazz Bass」を搭載しています。もちろん完全パッシブです。
あ、せやせや。塗装はこの年代なんでラッカーですよ。

まぁこれは特徴とコンセプトの通りです。
相変わらず値上げの一途を辿るヴィンテージやカスタムショップモデル…完全に一緒とは言わないながらも、それらの持つサウンドテイストに一番ニアなところにいるのはこのシリーズじゃないかなぁと個人的に思います。
1本を弾きまくって育てるっていう楽しみも持ち合わせているので、使い込んで行く度に「弾き手にとっての道具になっていく」というイメージですね。
(プロの方でも、実際にそういう方はいらっしゃるようです。)
------

新年早々長ったらしくてスイマセンね~。
まぁ3シリーズも纏めて書いたらこうなるわな~っっつって(笑)

値段も違えば各部スペックも違うので「やっぱりVintage IIが上位なん?」とか「いっぱい機能が付いとるからUltra IIの方が上?」というお話も店頭でちらほら伺います。

…結論から言っちゃうと、そのお声を聞いて僕は必ず「いえ、違います。ぶっちゃけ、どれが上位とかって無いです。」とお答えしています。
なので「高いヤツが良いヤツ」っていう考えは、この3シリーズに関しては消し去ってください。

記した通り、各シリーズ共にコンセプトの違いだったり、フェンダーの音という根幹の中で「ここを狙いたい」っていうのがハッキリとしているので、そこに着目して触ってもらえば、自ずと「あなたにとってのピカイチ」が見つかるはずです。

伝統へのリスペクトもありつつ、時代に合わせた進化も絶えず続けるフェンダー。
新しいシリーズが出るのか、これらが更にブラッシュアップされるのか…2025年も、その向かう先が楽しみですね~。
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小村 拓摩

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プレミアムベース大阪

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今年の目標は「細く長く、しかし濃く」、プレミアムベース大阪、小村です。

遅ればせながらあけましておめでとうございます。
最近はヤング達がレビューを頑張ってますが、僕もちょっとずつ、隙を見つつで記していこうと思います。
ということで今年も1年、宜しくお願い致します。

さて、新年一発目は何と向き合おうかな~と店頭を見渡してみました。
「主要処のエフェクターはもう大概やったしな~…あ、そうだコレでやってみよっ」

ということで、ここに3本のサンバーストのJBがおるじゃろ?
それぞれUSAの現行ラインナップモデル達です。
いずれも当店だけに限らず、世界中でユーザーレベルやジャンルを問わず、多くの人気や支持を得ているのは、もう皆さんもご存知でしょう。

ということで、今回の「向き合ってみた」は新年1発目の新たな試みっちゅーことで、ベース本体です!USAフェンダーJBの主要3シリーズと向き合います!

実際のところ…「どれがええの?」って方もいらっしゃることでしょう。
そういう方にとって、選ぶヒントになれば幸いです。ほないきまっせ~。
(シリーズという観点では、この感覚はPBにも当てはまりますよ~)

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まずは「American Professional II」です。
2020年の発売からもう5年も経つんですね~。早え~。

ウッドチョイスは王道のアルダーボディ/ローズ指板に加え、アルダーボディ/メイプル指板のバリエーションも用意されています。
また、4弦に加えて5弦もラインナップ、それだけにとどまらず、レフティやフレットレスまでも網羅。
更にローステッド・パインボディ/メイプル指板という仕様もあります。…パイナップルじゃありません、北米産の「松の木」です。

シリーズの特徴として、専用開発の「V-Mod II」ピックアップを使用する完全パッシブ電装、ボディ裏通しも可能なHiMass Vintageの搭載、ヒールカットを施した5点止めネックジョイントがあります。
ネックの寸法的なところは、サテン仕上げのスリムなネックグリップ、9.5Rのフラット目な指板Rを採用しています。
フレットは、細く背の高い「Narrow Tall」です。

Professional言うてますけど、プロ専用って訳じゃないです。
むしろ…このシリーズの系譜を辿ると、先代の「American Professional」、そしてその更に前の世代にあたる「American Standard」がいますので、むしろコンセプト的に、スペック/サウンド共に「基準」になるモデルがコヤツ、というイメージです。
4弦/5弦/レフティ/フレットレス…こういう豊富なラインナップ展開からも、その様子が伺えますね。
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続いてUSAフェンダーでは(投稿時点で)一番の新参者「American Ultra II」です。
「超」をシリーズ名に冠しているくらいなので、従来のフェンダーでは無かった充実の装備/スペックが多数盛り込まれているのがこのシリーズ。

シリーズの系譜は、まずは(投稿時点で)バトンタッチも記憶に新しい「American Ultra」、そしてその先代の「American Elite」、更にそこから遡って「American Deluxe」という流れです。
シリーズを通じて、当時の最先端スペックが採用されていたので、各シリーズでファンが多くいるのも印象的です。

シリーズの特徴として、徹底的にハムノイズを除去し、ヴィンテージトーンを両立する「Noiseless」ピックアップの最新版にあたる「Ultra II Noiseless Vintage」ピックアップを使用するアクティブ/パッシブ切り替え可能な電装系を採用。(このプリアンプもAmerican Ultra IIの登場に伴い、リニューアルされました。)ブリッジは表通し/裏通し両方対応可能なAdjustable HiMassを搭載し、こちらもヒールカットされた5点止めジョイントを採用しています。
ウッドチョイスはアルダーボディのみが展開され、指板はメイプルかエボニーのどちらかです。
歴代はアルダー/ローズとかアッシュ/メイプルなんかもありましたね~。

ネック寸法は最先端手法が積極的に取り入れられ、グリップの程よい肉付きとスリムさを両立するModern Dネックシェイプ、指板はローポジで10R、ハイポジで14Rへと変化していくコンパウンドラジアス指板を採用しています。
フレットは、ギター/ベース共に世界中のモデルで多くの実績を積む「Medium Jumbo」です。

お気づきの通り、1本で何でも出来ちゃうほどにスペックが充実してます。プリアンプも3バンドでミッドは2ポイント切替、マスタートーンも付いてるし、パッシブにも切り替え可能…あ、あとこのシリーズは基本的にバランサーポットになってます。
言うなれば…「とことんまで道具に振り切らせた超モダンスタイル」というイメージです。
が、もちろん上手く使えば伝統のフェンダートーンもイケちゃいます。
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最後は「American Vintage II」です。
これも書いてる通りです。フェンダーの伝統をフェンダーが直々にリイシューするラインナップがこのシリーズ。

系譜は…先代にあたり、「年代」でのリイシューフォーカスや現代のスペックも盛り込んだ「American Original」があり、その登場以前はラインナップ刷新やマイナーチェンジもありながら「American Vintage」がいます。
「少なくね?」って思うでしょ?その代わり…何と1982年からUSAのラインナップを支える、屈指のロングセラーモデルなんです!

特徴は…各年代に応じたスペックが忠実に再現されてまして、こちらは66年を再現しているので、アルダーボディ/ローズ指板です。そして66年なので、セル巻き指板/ドットインレイで所謂「パドルペグ」を搭載、サンバースト以外はマッチングヘッド仕様になっています。ピックガードもべっ甲です。
色んな年代のモデルもありましたが、今やこの66JBが唯一のJBとなりました。
ちなみにリイシューにあたってのプロファイリングは相当本気出してまして、実際のヴィンテージ個体から隅々までプロファイリングした寸法があらゆる箇所に採用されています。
ピックアップも例外ではなく、66年式のトーンを再現した「Pure Vintage '66 Single-Coil Jazz Bass」を搭載しています。もちろん完全パッシブです。
あ、せやせや。塗装はこの年代なんでラッカーですよ。

まぁこれは特徴とコンセプトの通りです。
相変わらず値上げの一途を辿るヴィンテージやカスタムショップモデル…完全に一緒とは言わないながらも、それらの持つサウンドテイストに一番ニアなところにいるのはこのシリーズじゃないかなぁと個人的に思います。
1本を弾きまくって育てるっていう楽しみも持ち合わせているので、使い込んで行く度に「弾き手にとっての道具になっていく」というイメージですね。
(プロの方でも、実際にそういう方はいらっしゃるようです。)
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新年早々長ったらしくてスイマセンね~。
まぁ3シリーズも纏めて書いたらこうなるわな~っっつって(笑)

値段も違えば各部スペックも違うので「やっぱりVintage IIが上位なん?」とか「いっぱい機能が付いとるからUltra IIの方が上?」というお話も店頭でちらほら伺います。

…結論から言っちゃうと、そのお声を聞いて僕は必ず「いえ、違います。ぶっちゃけ、どれが上位とかって無いです。」とお答えしています。
なので「高いヤツが良いヤツ」っていう考えは、この3シリーズに関しては消し去ってください。

記した通り、各シリーズ共にコンセプトの違いだったり、フェンダーの音という根幹の中で「ここを狙いたい」っていうのがハッキリとしているので、そこに着目して触ってもらえば、自ずと「あなたにとってのピカイチ」が見つかるはずです。

伝統へのリスペクトもありつつ、時代に合わせた進化も絶えず続けるフェンダー。
新しいシリーズが出るのか、これらが更にブラッシュアップされるのか…2025年も、その向かう先が楽しみですね~。

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー 2025/01/06

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