Quad Cortex専任スタッフともあろうものが、NanoCortexのレビューをするのをすっかり忘れておりました。
かなりトンチキですね。
発売から少し経ってしまいましたが、どうでしょう皆様
最初に言っておくと、小さくなり、お求め安くなった分、フラッグシップモデルであるQuadCortexにくらべると制限は増えてきます。
・入っているエフェクトの種類や数は激減
・シグナルチェーンの固定化
などなど。。。
でもそれでいいんです。
「それで十分」という所を狙ったのがNanoCortex
複雑なシグナルチェーンを1から組んで…自分の思った通りのシステムを緻密に作り上げる。
そういう事がしたい方は迷わずQuadCortex。というワケです。
コイツの強みは何と言ってもQuadCortexと同等のCapture機能
これにより実機アンプとほぼ変わらないサウンドがこのサイズで持ち運び可能って事です
このNeural Captureは実際にメーカーさん主導のもとQuadCortexで試しましたが、マジでわからんレベルです。
いくつかキャプチャして実機と並べてブラインドテストしたら余裕で間違えましたし。。。
とにもかくにもこのキャプチャ性能は凄まじいクオリティです。
実機なんて持ってないよ!と言う方も大丈夫。
そもそも最初から入っているものが十分な品質ですし「Cortex Cloud」を使えば世界中のキャプチャーデータを自在に引っ張って来れますので。
そしてキャビネットセクションはIR(インパルス・レスポンス)となっており、最初から入っている10個に加え、256個ものIRデータを保存可能。
さらに元から入っているIRデータでなくとも、ハイパス/ローパスフィルターとアウトプットレベルがいじれるのも嬉しいポイント。
このIRがロードできるのがかなり良くて、最終的なアウトプットキャラクターを決めるキャビネットの選択肢がハチャメチャに多いと言うのはそれだけ理想の音に近づけやすいという事ですのでね・・・
こうなってくると見え方が変わってきます。
これにプラスでポストエフェクト(Chorus/Delay/Reverb)
さらにプリエフェクトでノイズゲートとTranspose(超低レイテンシーチューニング移調)
がついてくるので、QuadCortexの様にトリッキーな事や緻密な音作りをするのは難しいですが、大抵のサウンドはこれだけあれば十分ではないかと。
と、いいいますか、これだけあれば十分だなと言う方に向けての製品だと個人的には感じています。
「QuadCortexが小さくなった」ではなく
ほぼ実機と変わらない音でキャプチャ可能な「Neural Capture」でキャプチャされた自分のお気に入りサウンドを、このサイズで、何処へでも持ち運びできる凄いヤツ
是非