今回は Fender Custom Shop より、『MBS 1958 Stratocaster Relic Master Built by Todd Krause』のご紹介です。
前回に引き続き、こちらもFenderのディーラー向けイベント "Custom Shop Show" で獲得した "トッド・クラウス氏" 製作のマスタービルダーモデルです。
サンバーストカラーで王道なルックスながら、圧倒的な雰囲気を放つこちらの一本。
ギターを手掛けたマスタービルダー "トッド・クラウス氏" の哲学である「デザインで最も重要なのはフォルムと機能。サウンドの良さはもちろん、手に取った瞬間に湧き上がってくるフィーリングが重要だ。ロックンロールの楽器である以上、ルックスはこの上なく格好良くあるべきだし、見た者を弾かせたくなるような衝動を与えなくてはいけない」という内容が顕著に反映されています👀✨
ウッドマテリアルは、アルダーボディ、ネックには豪快なフレイム杢が入った 1ピース・プレーンソーン(板目)メイプル を採用し、総重量は 約3.30キロ とアルダーボディモデルの中では断トツで軽いウェイトに仕上がっています💪
重量が軽いので生鳴りにも軽やかさがあり、ローミッドがスッキリしていながらも豊かなレンジを感じ取れるほど、ギター全体でアコースティックな鳴りが響いています✨
前回紹介した ジェイソン・スミス氏製作の "1950s Esquire" や以前のマスタービルダーモデルもそうでしたが、本当に生鳴りの良いギターはコード弾きでも単音でメロディを弾いても、ギターのボディから自分の体へ伝わってくる鳴りの広がり方が一線を画しています💪
アンプに繋がずにそのまま弾いてるだけでも「本当にいいギター…いつまでも弾きたい…」と思えるほど感動します✨
そしてこのギターのルックスを飾る "レリック仕上げ" 。
フェンダーカスタムショップのレリック加工は他ブランドと比べてもかなり高いクオリティですが、マスタービルダーモデルではさらにリアル感が増しています👀
特にこのモデルでは、ヘッドやボディ側面の細かな打痕、ボディの塗装クラックの浮き感、指板やボディの木部が見える部分のスレ具合、角のエッジを丸く落としたピックガードなど、随所に使い込まれたヴィンテージギターのようなリアルな経年変化が再現されています👀✨
またネック裏のグリップ部分は指板端ギリギリまで無塗装で仕上げているので、木の質感の触り心地の良さからくる手が引っかからない扱いやすさを感じ取ることができます✨
ネックシェイプは近い年代の "10/56 Vシェイプ" を採用しています。
こちらは1956年10月に製作されたギターから採寸を行ったシェイプで、10フレット付近まではコードの握りこみに適した程よい厚さ、ハイフレットは一般的なCシェイプのような形状でソロプレイが弾きやすく、各ポジションでのプレイングに適した形状に仕上がっています💪
50年代のネックを基にしていますが厚すぎることもなく、多くの方が握りこめる厚さながら弾きやすいと感じ取れると思います👀
そしてPUは、ホセフィーナ・カンポス氏 が手巻きした "Fat 50s Strat" を搭載しています。
元々の Fat 50s Strat も低音がスッキリした音ヌケの良いモデルですが、ホセフィーナ氏が巻いたモデルはよりスッキリさが増して軽やかさがありながら、ピッキングのニュアンスもしっかり付けられ、音のレンジの広さを感じ取れるPUに仕上がっています✨
トッド氏が組み上げた軽量なアルダーボディからくるアコースティックな生鳴りと、ホセフィーナ氏の手巻きによるFat 50s Stratの組み合わせはまさしく鬼に金棒で、サウンドの傾向が似ていることもあって相性はバツグンです!!
特にクランチ~オーバードライブのサウンドは絶品で、ロック、ブルース、カントリーにうってつけな、確実にオーディエンスを魅了できるトーンを備えています💪✨
以前入荷した "アンディ・ヒックス氏" 製作の1958ストラトもアルダーボディで同じPUを搭載していましたが、このPUは軽量なアルダーボディモデルとかなり相性が良いと思います👀
フェンダー社の中でも特に高品質な木材やパーツを使用し、高い精度で正確なレリック加工を施した最高峰の完成度を誇る58ストラト!!
王道のルックスかつ人気のあるスペックに "トッド・クラウス氏" の哲学が随所に反映された、本物の楽器として間違いない逸品です✨