196年代エレキブームに乗じる形でエレキギター/ベースの開発をスタートした国産ブランドの老舗ヤマハ。他社とは違う独自路線、多種多様なオリジナルモデルを投入し続け、一部の看板モデルは現代にも受け継がれています。
今回入荷は1977年頃カタログ登場の「Broad Bass」、国産ソリッドベースの旗振りとして長らく愛されてきたBBシリーズのエントリーグレード「BB-VI」です。
【ボディ】
全体重量約4.2kg。この年からカタログラインナップに加わるBB-VIは、それまでのエントリーグレードBB-800と基本プラットフォームを共有しつつ、ピックガードをオミットしたことでさらにシンプルなルックスになりました。傷や打痕、金属パーツのくすみなどのダメージは散見されるものの、年式を考慮すればキレイなコンディションといえます。
【ネック】
ネック周りもBB-800と共通の仕様となっており、メイプルネックにドットポジションマークのローズウッド指板がデタッチャブル(ボルトオン)仕様でジョイントされております。チューナーはトルク調整機能のない廉価仕様ですがそれほどバラつきもなくしっかりと機能しています。フレット、ナットにはやや消耗が見られ、ローフレットを中心にフレットのへこみが散見されますがビビりや詰まりはなく演奏性には問題ございません。ナット幅は約42.3mm、厚みを抑えたスリムでフラット気味のネックシェイプを特徴としています。
【電装系】
コントロールはBBらしくシンプルに【1ヴォリュム/1トーン】となります。当時の最上位グレードBB-2000にも搭載されたオールドBB特有の「リバースレイアウト」スプリットコイル・ピックアップ「B-I」は、ピックガードを廃したためピックアップリング・マウントとなります。すっきりとまとまったローと程よく抜けて硬質すぎない高音が魅力で、スラップ奏法との相性は言うまでもなく抜群です。
付属品:ソフトケース
Weight:4.2kg
Body Material:Alder
Neck Material:Maple
Fingerboard:Rosewood
Nut Width:42.3mm
Fret Width:2.4mm
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.8mm/22.8mm/24.2mm
Pickups:YAMAHA B-I(11.9kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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