国産フレットレスの名機、BB2000F。プレイアビリティ良好な中古品が入荷。

国産ソリッドベースの旗手として知られるヤマハ「BBシリーズ」は1977年の登場以来、現在に至るまで不変のデザインで製作され続ける、当時より高い完成度を誇るロングセラーモデルです。当モデル「BB2000」は、前年リリースされた「BB1200」に当時の主流にあわせ、リアピックアップを増設した最上位モデルです。ラミネイト・スルーネック構造をいち早く取り入れ、指板面に合わせた曲面を持つバー・タイプのポールピースを採用したリアJマイクの増設、サドルと弦留めの距離を広く取ったダイキャスト・ブリッジ搭載等、独自ノウハウや思想を投影したオリジナルモデルという点で評価が高く、また国内アーティストもこぞってこのベースを通った実績から、現在も多くの愛好家を抱えるモデルです。

BB2000には派生モデルが存在しますが、本機は1979年に100本限定生産(オフィシャル発表)されたフレットレス仕様の「BB2000F」です。メイプル/マホガニーのラレミネイト・スルーネック構造にアルダーウイング、無塗装の縞黒檀指板で製作されたパッシブベースです。なお、本機はシリアルナンバー、およびピックアップデイト(57，6，18)より1982年製と判別しています。アルダーの濃密なローミッド・トーンを基調に、ファットになり過ぎず、かつ繊細なビブラートに対しても音楽的にスムーズな反応をみせる、当時のカタログに銘打たれた「ソロよし。サポートよし。」を体現するアンサンブルを支えるベースラインから抒情的なソロフレーズまで、加えて当時を偲ばせるサウンド質感が本機でも存分に味わえるでしょう。このトーン魅せられた多くのベテランベーシストが今だ愛好するサウンドが本機でもご堪能頂けます。

各部に打痕等の前述年式相応の使用感が散見され、指板面の弦擦れ跡、またピックガードマウント痕跡やステッカー痕跡等が見られます。しかしながら、ネック状態や指板状態、トラスロッドの余裕等使用面は非常に良好なコンディションを保っています。また、ペグ交換も行われていますが、恐らくそのサイズからGOTOH/GB2に交換されています。こちらはブッシュ修正は行われておらず、元のマウントビス穴を埋めた修正処理を行った上で交換マウントされており、使用上の問題は見られません。電装まわりはオリジナル状態になります。なお、付属品は現行ヤマハギグケースが付属します。このベースだからこそ得られる、今だ多くのベーシストを虜にするそのサウンドを是非、お楽しみください。

※With/Gig Case(YAMAHA)
■Weight:≒4.65kg
■S/N: #082825