1960年代のエレキブームを牽引したグヤトーン(東京サウンド)。国産エレキギター／ベースを語るうえで避けては通れない最重要ブランドですね。今回入荷は1973～1974年頃製造のエレキベース、どことなくF社の面影を感じる「EB-25」です。

【ボディ】
全体重量約3.8kg。JBモデルを基に、いくらかスケールダウンしたような小ぶりなシェイプ。ストラップピンがボディバック側に配置されているのが印象的ですね。年式相応の傷や打痕、金属パーツのくすみ、ジョイント付近の塗装割れなどが散見されるほか、ピックガード上、ボディに数か所ネジ穴が追加された痕跡がございます。フィンガーレスト、ピックアップ・フェンス、ブリッジカバーは欠品しております。

【ネック】
ネックスケールは約770mm、トップローダーのため弦はショートスケール弦がご利用頂けます。フレット／ナットには減りがあるほか、構造上ナットからチューナーの間で共振が発生しやすいものの極端な詰まりやビビりはございません。ナット幅は約39mm。スリムで丸みのあるネックシェイプが特徴的で、グリップ感良好です。ミュート装置は欠品しております。

【電装系】
ピックアップにはMaxon製のハムバッカーを1基搭載。ギター用の「ジャズ・ロックタイプ」に近いスタイルですね。JBとは違ったキャラクターですが、太く艶のある低音と引き締まった中・高音域が特徴です。

付属品：ソフトケース