深淵なるジプシージャズの世界へようこそ!
アコギ店舗に居りますと、稀にお客様の試奏で、ジャンゴのあんなフレーズやこんなフレーズが聞こえてくる事が有ります。
俗にジプシージャズやジプシースウィングと呼ばれる音楽なのですが、端的に申しますとやはりジャンゴ ラインハルトの楽曲を指す事が多く、その際のギターはやはりマカフェリスタイルなのですね。
ジプシージャズは勿論、どんなギターで弾いても良いのですが、マカフェリスタイルの方がよりフレーズの趣が増します。
特にこの手の音楽を上手く弾く方は、ソロフレーズだけでなくバッキングの切れも抜群に良く、その際にマカフェリスタイルのギターですと適度な陰影具合でジプシージャズの世界に浸れます。
この様なマカフェリスタイルのギターは、近年ではDell Arteや比較的に手頃なGITANE等も有名ですが、ARIAも古くからマカフェリスタイルのギターを製作しており、最近そのARIAではラインナップも整理され、このMM-100のOホールとDホールが存在しております。
もちろんオリジナルのセルマーや、細部までよりオリジナルのセルマーに近いような造りの有名なルシアー作の方が良いのですが、近年では入手が困難であったり、かなり高額になったりもしておりますので、今回ご紹介のARIAのようなコスパの良いモデルでも結構良く出来ておりますので、気軽に楽しむには良いと思います。
以前に店頭で、まさにジプシージャズ!と言えるノリノリなスウィングを奏でるお客様がいらっしゃいましたので、ついつい商売と関係なくお話をお伺いしたところ、世の中にはジプシージャズ好きのディープな集まりがあるらしく、その時拝見させて頂いたその集まりのライブのチラシには、マカフェリスタイルを手にしたミュージシャンがわんさかと掲載された濃いめの内容で、そのライブ風景を想像すると、ジプシージャズの沼の深さが感じられますね。
そこらじゅうでマカフェリ持って、ズンチャ、ズンチャって演っているのですよ!
けっこうハマると底無しみたいなんですよね。