u-heのソフトシンセサイザーHive 2のご紹介です。
いわゆるバーチャルアナログシンセですが、2にバージョンアップしてからウェーブテーブルも扱えるようになり音の幅が広まりました。おまけにUHMというhive用のウェーブテーブルを生成する為のスクリプト言語まで公開されています。これを利用したプリセットの制作、販売もユーザー間で行われている様子。
上品で綺麗な出音なので色々なジャンルで出番がありますが、個人的にオススメしたいのはNu discoやElectro funk、Neo soul、disco系のFuture House等です。具体的にはLennoやHaywyre、Purty Pupilsあたりでしょうか。こういったジャンルでは、音色はアナログライクのレトロなサウンドが好まれる一方、処理自体は非常に現代的でクリアなハイファイ志向です。この一見矛盾した需要に上手くマッチするのが本製品。
u-heは元々ReproやDiva、TyrellN6といったアナログモデリング系のソフトシンセで高い評価を得ています。その中でHive 2はEDM系の現代的なシンセという位置づけにあたります。だがしかし!本製品にもアナログライクなプリセットは多数ありまして、どれも非常によく出来ています。Hive 2の現代的なシンセエンジンの上でこういった音を出せるというのが肝で、とにかく扱いやすいハイファイな音色を簡単に得ることが出来ます。
そして、Hive 2を使うなら絶対に手に入れておきたいのが、冒頭のUHMをフル活用したプリセット集「Analog Anthem」です。
アナログシンセの波形は完全な鋸形や四角形ではなく、微妙にズレやゆがみがあります。しかし、このいびつな波形こそが各シンセのサウンドの特徴に寄与している、という話を聞いたことがあるかもしれません。この点に着目し、古今東西のアナログシンセの波形をウェーブテーブルで再現。そこにHive 2のフィルターやFX等を駆使して作られたプリセットです。これが本当に素晴らしい!!!各シンセ波形の解説が読めるドキュメンテーションも必読です。
制作者であるYuta Yoshimatsu氏のサイトPLUGMONでご購入いただけます。こちらも合わせてチェックしてみてください!