これが伝説のゴールデンマイク 限られた者のみが許される
これが伝説のゴールデンマイク ニセモノのメッキなどすぐハゲる
というわけで今回はAKGのコンデンサーマイク C414 XLIIのご紹介です。
金色のグリルが印象的な本製品。
レコーディングスタジオの定番機種の1つなので見かけたことのある方も多いかもしれません。
何故本機が定番なのか?
理由は色々あるかと思いますが、一言で表すなら
万能かつ唯一無二
ということです。一言で表せてないかもしれない。
まずユーティリティ性が凄い。指向性が9段階。減衰パッドが4段階。ローカットも4段階。なんだそれ。
コンデンサーマイクでは珍しいハイパーカーディオイドは、吸音に不安が残る宅録にこそ欲しい指向性。
パッド込みで驚異的な音圧の許容レベルを誇るので、ギターアンプにビタ付けしたりドラムのオーバーヘッドに立てたり、なんてのも定番です。
サウンド面でよく言われる話として、本製品は4kHz以上をブーストしたハイ上がりの特性が持ち味です。
しかし、そのイメージで聞くと意外とフラットに感じるかもしれません。14kHz付近に焦点を当てて持ち上がるので、エアー感や音抜け、音像の近さからくるキラキラ感が演出される印象ですね。
トランスレスという本来色付けの少ない回路構成で、この周波数特性を実現しているのがユニークなポイントです。倍音による中高域の厚みとは異なる、クリアかつ煌びやかでキレのあるサウンドは素材を選ばない万能さと他のマイクには無い無二の存在感があります。
万能ではありますが、特にオススメしたいのは女性ボーカルやアコギ、金物系のパーカッションといった高域を綺麗にキャプチャーしたい素材。中でもウィスパー系のボーカルは最適解の1つだと思います。
反対に中低域に厚みを持たせたい、図太く録りたい時にはやや不向きかもしれません。
とは言え、真空管やトランスの色付けが強いマイクプリならば、この点も上手くカバーしてくれます。
TRITON AUDIO D2OやChandler Limited GERMANIUM PRE AMP等は音作りの幅も広い為、オススメです。
決して安くはありませんが、スタジオ定番機としてはまだ手の届きやすい価格帯も魅力的。
マイクをステップアップしたいとお考えの方に是非候補に入れて頂きたい製品です。