塗装の話その3
ラッカー編
https://bit.ly/3rUiC7P
ポリ系編
https://bit.ly/3gfi3D8
最後はその他塗装
ラッカーとポリ系以外にもギター・ベースには様々な塗装があります。木材の特徴を踏まえて部分的に変える等がよくみかけるパターンですが、歴史的背景を踏まえたモデルや高級モデルとかに採用されている特殊な塗装もあります。
「オイルフィニッシュ」
ご存じの方も多い方法で木の質感を感じられる塗装。エレキのネックに施される事が多く、ボディとヘッドがポリ系でネックがオイルみたいな使い分けをしたモデルもあります。木の導管にオイルをしみこませて最低限の保護をしており、1~2回の付着で仕上げられています。ですんで、木材の振動を損ねることが無く、ダイレクトな鳴りが特徴。サウンドよりもサラサラとした木材の質感が好きで使用している方も多く、滑りにくいです。
ミュージックマンで使われてるのが印象深い方も多いはず!
デメリットとしては、ほぼ無垢の木なので外気からの保護力は弱いです。汚れがつきやすく、汚れが落ちにくいので使用感が凄い出ます。因みに、DIYで出来るので換気に気を付ければ個人でも出来ますが、木肌を紙ヤスリで擦る生地調整が不十分だと凄い磨き残し傷が目立つので要注意。
「ニス系」
バイオリン等に弦楽器で使われますが、ギター・ベースでは殆ど使われません。何回も塗る必要があり、乾燥時間も長い塗装。独特のツヤ感や色合いが美しく、音響も良いですがメンテナンスや保管が大変です。比較的扱い易いニスもありますが、それでも塗装と乾燥の環境がよくないと作業が上手くいかないです。
「セラック」
高級なクラシックギターでは使われたりする塗装。虫が原料なのは有名なので説明省略。特徴としては音響特性に優れ、とにかく薄く仕上げられます。故に木材の特性を最大限に活かす塗装で、伝統的なクラシックギターや個人製作家に使用されることが多いです。デリケートなのでデメリットが色々あり、特に水と熱に弱いのが強烈で、人間がずっと触っていると塗装が溶けます。
「弾けねーじゃねーか!」と思う方もいるかと思いますが本当の話。
だもんで、演奏家の方は皮膚が当たる部分にはクロスを当てたりと演奏の際の服装やケアもしています。
てな感じでザックリと・・
やっぱり塗装っていいですね~