木材の話。コアです。
ある程度ギター・ベースを演奏している方なら知っているコア材。実は伐採される国によっては名称が異なっていたりします。楽器に使用される木材は学術的や通称や地域とかで名称が異なるのは結構あります。
※コアのサウンドの特徴は色んなところで解説があるので省略。
ハワイ:ハワイアン コア
オーストラリア:オーストラリア ブラックウッド
その他地域:アカシア、ブラックウッド
みたいな感じ。ザックリとですが・・・
コアと言えばハワイアンコアが有名ですが、元々はアカシア材で、ハワイで育ってコアという名称になったという流れです。メーカーよってはアカシアコアと言う木材名で、ハワイ以外の取れた木材を使用していたりもします。コア材にはフィギュアド(杢)が出ている木材もあり、美的観点も踏まえて高額なモデルに使用されます。このフィギュアドが出ている木材は非常に数が少なく高価です。
そもそもなんで高額になるかというと、希木材は家具や工芸品と多岐に使用されるので希少性と美的観点で人気がある方が高額で業者間で取引されます。そしてこの美的観点で人気のフィギュアドが伐採をしてみないと分らないという点です。ある程度は木肌でフィギュアド有無の判断はできますが、どの程度のグレードなのかは切って初めてわかるのです。
前に聞いた話だと20本に1本の割合でフィギュアドは入ってて、高グレードは否かは賭け。と言う感じ。
なので、全面にびっしりとフィギュアドが入った木材は希少性も相まってむっちゃ高額になります。
フィギュアド自体は雨風等の環境や、土や水分等にまで及ぶ様々な要因で偶然に発生するので、
今のところ人類では杢をコントロールが出来ないのです。
現状にて少ないと言われておりますが気が付いた時には数が更に極少になり、使用制限や禁止になる未来だって可能性はあります。なんなら国際的に規制が掛かる前にメーカーが自主的に使用を制限するかもしれません。そんな時代になったら5Aのフィギュアドコア仕様モデルなんて軽く300万円以上する時代が来るかもしれません。
「木材保全は勿論大切だけど、綺麗な杢が入ったモデルが欲しい」
なんていう思いは贅沢になりつつある今日この頃。
コアに限った話ではありませんが、びっしり入った杢のある個体は今のうちかもしれません。