特殊な木材について、つらつらと。
今年もディバイザーの商談会モデルが続々入荷致します。ディバイザーは特殊木材や希少材の使用が得意で、様々なモデルでワクワクさせてくれます。そもそも「何が特殊」というと特に定義は無く、簡単に【あまり馴染みの無い木材】みたいな感じでもOKです。希少材はその文字通りで少ない木材ですが、なぜ希少になるのかは様々な事情があります。
・ワシントン条約で使用・伐採制限されている。
・採取しすぎて使用可能な大きさの木になるまで時間が掛かり採取量が少なくない。
・杢が凄い入っていたりしたり等で出現数が少ない。
・特殊な条件でないと入手できない。
みたいな感じ。
因みに、美的観点から工芸品や家具にも使用されるので、特殊・希少木材をゲットするのは結構大変。木であればなんでもギターに使用できる訳では無く、ある程度の大きさと強度や特性で問題無いという条件も必要。また、一般的な木材でも部位によっては使用が難しい木材もあり、例えばローズウッドネックはネックを作成可能なサイズが必要で、これが意外と無い。そして、ネック1個分の木材サイズで指板4~5枚分取れるので、手に入っても大体は指板分として製材します。故にローズウッドネックは少なく、ブラジリアンローズウッドだと更に希少となります。
「桜」
ディバイザーの代表的な特殊材の1つ。比較的手に入り易い桜材は、サウンドにクセが無く他の木材の特性を引き出してくれる印象です。〇〇桜ごとに凄くサウンド特性や色合いが異なり、意外ですが木材自体は硬質なので加工が大変。
杢目もバリバリは入っているタイプもあり、花だけではなく木材も華やかです。
「ブラジリアンローズウッド」
希少材の代表的な木材。ブラジルではジャカランダと呼ばれ、日本でもハカランダの名称で超有名材。ワシントン条約に指定されており、商品の輸出入には許可申請が必要。サウンドはレンジが広く力強い響きで「あ、やっぱ違うなコレ」と思ってしまいます。
「トチ」
やわらかい木材なので乾燥や製材が結構大変ですが、細かい杢が出るもはかなりの高級材。見た目でメイプルと間違われそうですが、メイプルより温かみのあるサウンドで中域がしっかりとしています。高級家具に使われており、大きいトチ材はかなり高額で取引されています。
も、文字数制限が・・・
続く!