続、特殊木材
前回はこちら→https://bit.ly/3EW2mL1
見た目は勿論、木材のストーリーも特殊なものがあるので、ワクワクします。
「神代材」
数千年以上の時を土砂の中に埋もれ、腐敗せずに採取した木材。正に神になった木材です。バクテリアや様々な影響で元々の木材の音質とは全く異なる音質になり、びっくりする程とにかく木が響きます。木材の色もバクテリアの影響で白っぽくなる木材もあります。とにかく神々しい。
「ムーン・ウッド」
真冬の期間の半月から新月の間だけ採取された木材。期間だけではなく、伐採方法や乾燥方法も定められた特殊な木材。
オカルトに感じてしまうかもしれませんが、月か環境の影響か密度が変わって来る・・・らしいですが未だ研究段階です。ただ実際にムーンスプルースを使用したギターは非常にクリアーかつ美しい倍音感に驚いたのは事実。
「シンカーウッド」
色々と状況や名称はありますが、簡単に言うと長年水没していた木材です。バクテリア等の影響で特殊な変化を遂げた木材で、木材の色が変わってくるのもあります。神代木もそうですが、狙って採取できる木材じゃないので見つけるのが大変。家具や建築材・工芸品になど広く使用されてますので楽器に使える木材の入手は結構大変だったりします。。
シンカー材で有名なのはレッドウッドですが、レッドウッド自体も貴重な木材です。
「バール材」
木のコブの様な部分が発生した特殊な部分から採取出来ます。独特な杢目でキルトの様なものからバーズアイや渦模様まで様々。なぜ出来るのかはハッキリと判明しておらず、そもそも発見が大変な木材。海外ではハンターがいるとかいないとか・・・勿論杢目が美しければ更に高額で取引がされます。テーブル等に使用できるサイズの角材だと、目が飛び出る程高価になります。
てな感じで。
貴重貴重と書いておりますが本当に貴重なのです。
特殊材は他にも多数ありますが、そもそもどこから入手するんだ?という様な木材ばかりです。
そのうち「楽器と家具を製作したいので、あなたの家を解体してその木材を売って下さい!」なんて未来が来るかもしれません。そして、各ギターメーカーは見た目だけではなく全体のトーンも考えて設計するので更に大変。
特殊材を多数使用するなんて。ディバイザーすげーぞ!