Plugin Alliance(以下PA)の国内取り扱いがスタートしましたね!え?再スタートじゃないかって?……ハハッ
さてさて、今回ご紹介するのはLindell 80 series。
一目見ただけで分かる、オールドNeveのコンソールを再現したチャンネルストリップです。PAのチャンネルストリップと言えば、bx_consoleシリーズが有名ですが、そちらはAMS Neve、focusrite、AMEKと二―ヴ氏絡みでも、後年の製品をリリースしています(つまりそろそろ88RSか、RNDの5088が来る…?)。
つまり、1073のような、あのNeveサウンドを求めるなら本製品になるという事。
デカいノブに、発色の良いパネルで見た目だけでワクワクしてくるのですが、音も抜群に良い。
まずはプリアンプ。奇数倍音が綺麗に立ち上がってきます。エッジと太さが増してきますね。
ネジみたいなちっちゃいツマミですが、THDをいじれるのも優秀。音突っ込んでピークを止めたいんだけど、歪み感が強すぎる…みたいな時にはここで調節できます。
そして何と言ってもEQ。Neveらしさの両輪の1つがプリアンプならば、他方はハイシェルフEQのブーストではないかと思っています。
デフォルトでは84モードですが、このボタンはオフにして、まずは73モードで使ってみるのが分かりやすいかな、と思います。「絶対にもっと下から変わってるだろ!!!」と突っ込みたくなる、12kHz固定のハイシェルフは、一度使うと病みつきになります。
よく言われる「シルクのように滑らかで艶がある」……というのは、正直私にはよく分からないのですが、煌びやかで艶があって、太さも両立したサウンドは絶品です。
個人的にちょっと使いにくいのがコンプレッサー。音質は文句無し。dry/wetやSC HPFがあるのも現代的で最高…なんですが、リリースは最速でも100msと遅め。AUTOはじんわりと、悠久の時を経てメーターが戻っていきます。ブロードキャストリミッターみたいな用法ならハマるかも? でも流石に遅すぎるかな…
さて、厳しいことも書いてしまいましたが、文句無しでおススメです。
PAおなじみのチャンネル誤差モデリングも32ch分搭載。トラックに通してALLを押すだけで、ざっくり色づけとサミングもできちゃいます。
是非ご検討ください!