ネックのジョイントについてです。
今回はボルトオン
絶対に文字制限になるので、ジョイント方式で分けて投稿
ネックとボディをボルトで接合するボルトオン方式。本来はデタッチャブル方式と言いますが、ボルトオン呼びがあまりにも普及しているので、ボルトオンで良いじゃないと私は思っとります。「最初に採用されたのは~」的なのは省略。フェンダーの歴史を見てみて下さい。このボルトオン。奥の深い方式で各メーカーの哲学やコンセプトが色々詰まっていて様々なタイプがありますが、大きく分けてプレートタイプとブッシュタイプがあります。
プレートタイプはその名も通り金属のプレートを使用して装着しますが、多くがフェンダーの様な四角いタイプと1弦側が少しカットされたヒールレスタイプです。ジョイント部の強度を保てますが形状は大体四角になります。また、プレートの金属や厚みを変えてトーンを変化させることも出来ます。大定番かつ「やっぱこれじゃなきゃ!」と言う方も多いです。
一方、ブッシュタイプはボルトに合わせてブッシュをかませて装着します。プレートを使用しないのでジョイント部の形状をある程度自由に加工出来ます。トムアンダーソンとかはネック接合部の形状も変えて、2点ボルトで製作されてます。また、キラーギターはPUを越えてネックを装着してよりヒールレスかつボディへの設置面を増やしています。今は無いですが、ESPではサイバージョイントと言うジョイント方法があり、ボディの真ん中くらいまで伸びたネックをボルトで接合して、スルーネックの様な形状で成形した凄いジョイントがありました。ESPのDAITA氏の最初のモデルでも採用されてましたね。
てな感じで、プレートタイプよりも演奏性を高める事ができ、ジョイント部を様々な形状に加工する事が出来ます。しかし、接合部の形状を加工をしてしまうのでプレートタイプより強度は落ちます。とはいえ、簡単にポキッと折れる訳ではありませんよ。
また、ネックとボディの接合をタイトに仕上げる程良いとは限らないのが奥が深いところ。より密着している方が音の伝達が良くなるのですが、ヴィンテージは結構スカスカな個体も多く、メーカーやビルダーによっては狙ったサウンドを出す為、あえて隙間を設ける方もいたりします。
ボルトオンは安物のイメージの方が多いですが、実は奥の深いジョイントなのです。