551のEQが、ある時~!
というわけで、551蓬莱の豚まん……ではなく、RUPERT NEVE DESIGNS 551 Inductor EQのご紹介です。
シンプルな、500シリーズ互換の3バンドEQです。暗く深い色合いと、マットな質感のパネルは見ているだけで惚れ惚れしますね。
操作感や使い勝手は、ギターアンプ等に備わっているものと同じですので、戸惑うことなく使えるかと思います。
ハイバンドをブーストした時の、滑らかな質感は何物にも代えがたい美しさがあります。いわゆる1073的な煌びやかで、押し出しのある感じとはまた別の、天井が広がり、光が差し込んでくるようなまばゆさがあります。無限にポエムを書いてしまう。
そして個人的に推したいのが名前にもなっているミッドバンドのインダクターEQ。選べるポイントが200Hzから6kHzと幅広く、キラキラ感を足したい時にも、量感を足したい時にも積極的に使っていけます。これは割と1073ぽいかも?
ローカットがついているのも意外に便利なんですよね。例えばマイクがaudio-technica AT5040でプリがAPI 512v、みたいな組み合わせだと、どちらにもローカットがついていなくて困ったりするんですよね。そういう時に、ローカットを入れられるのが助かります。
オーバー気味に使っても暴れる事なく、あたかも最初からそうだったかのようなサウンド成形をしてくれるのがとっても魅力的。作りこんだ後にバイパスすると、どうにも物足りなく聴こえてしまいます。オールドNEVEの系譜を感じつつも、非常にハイファイな音像が素晴らしい。
551蓬莱の豚まん、美味しくてオススメです!!!……じゃなくて、551 EQ、一家に一台、ステレオ用に二台!オススメです。