続2、ネックのジョイントについてです。

今回はスルーネック

一部の方にはものすごい憧れのジョイント方式。スルーネック!
25年前くらいでしょうか?テレビや雑誌でみるギタリストのはスルーネックなのに、自分のはボルトオン・・・みたいな言語化できない衝動や、ぶつけようのない思いを感じた方も多いはず。


私がそうでした。


構造的にはネックからボディまで一直線に成形され、サイドを挟んでボディを成形する方式。ネックの接合部が無いのでヒールの形状が自由に加工可能。ハイポジションでは抜群の演奏性を発揮します。大胆にヒールレス加工された形状は高級感や特別感・凄さがあり、この「ツルッ」「ヌメッ」っとした感じが最高。各メーカーで意外と形状が異なり結構ボテッとした形状から、もの凄いえぐれをしたモデルまであります。製作ではネックからボディまでの長さと厚みが必要なので、大きい木材の調達と十分な作業場所確保が大変。

代表的なメーカーはアレンビック・BC Rich・Jacksonでしょうか・・・国産はそういったブランドのコピーモデルを出して、今でも結構人気があります。特にBC Richは高い加工技術を用いて高級感を打ちだしてましたが、音楽とギタープレイの流行でJacksonと共に80~90年代に一気に広まりました。昔は「スルーネック=高級」という認知・位置づけでしたが、現在では各メーカーの企業努力と技術向上にてコストを抑えて、高級モデルでなくともスルーネック仕様のモデルはあります。ずっとボルトオンを製造していたIbanezのRGシリーズに初めてスルーネックが出た時は興奮したもんです。

構造的に音の伝達に優れているので「サスティーンが良い」と言われますが、正直演奏者毎に求める度合いが違うのでここら辺は断言が難しいところ・・・しかしながら木材の振動は妨げられないのは事実なので、極力木材の鳴りを求めるなら構造的にはオススメです。また、スルーネックは勿論ネック交換が出来ませんがセットネックも交換はかなり大変で高額になります。そもそもボルトオンだってメーカーでネック販売が無い場合は、どこかでネックのみを作るのは高額になります。個人的にはネックが交換不可はそこまでデメリットを感じません。やっぱり演奏性の高さと所有感には敵いませんね。

いや~スルーネックって良いですね。ロマンがあります!

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