ウクレレのローGについて
ウクレレのチューニングは4弦から順にGCEAですが、基本的には4弦のGの音が高く、ギターやベースのように1弦に向かって音程が上がっていくわけではありません。しかし、音域を拡げるために、4弦を1オクターブ低くする、所謂「ローG」スタイルもかなり多くのかたに愛好されています。
古くからウクレレの神様ハーブ・オオタ氏がローGスタイルのウクレレプレイヤーとして有名ですが、最近だとタイマネ・ガードナーさんのダブルローG(8弦ウクレレのGコースにローGを2本張る)などもインパクト大です。ちまたのウクレレ教室でも、ローGを推奨するところも多いですね。(ジェイク・シマブクロ氏はハイGにウクレレらしさが有る!と硬派なハイG派で、それはそれで、なるほどと思います。)
ローG弦も種類がありますが、大きく分けて巻弦とそれ以外に分類されます。巻弦はクラシックギターに使われている物の流用で、芯線のナイロンを金属でぐるぐる巻いたもので、細くてもテンションが稼げます。巻弦以外のローG弦だと、WORTHやORCUSのフロロカーボン(釣り糸)が一般的ですね。
そんなハイGとローGを自由に行き来できたら、、、日本が誇る個性派ウクレレルシアー志茂崇弘さんがそんな願いを叶えてくれる夢のウクレレを作っていらっしゃいます。その名も「Switch 5」。
このシリーズは、4弦にハイGとローGの2本が最初から搭載されており、指板の端にフレットのような素材の爪が付いていて、使っていない方の弦を低く抑え込むことでハイG← →ローGを自由に変える事ができます。さらにどちらも収納しなければ4弦がオクターブ同時に出せるという優れものです。
文章だと、え?どういう感じ?となると思いますので、これはもう是非実際お店に見にいらしてください。今ならお求めの方に志茂さんのサイン入り写真集もプレゼントしております。
また、今お持ちのウクレレをローG仕様に換えたい!という方も是非ご相談ください。当店では伝統的にハナバッハのアルトギターの4弦をウクレレ用にお勧めしています。これだとナット溝など加工しなくて良いので交換もシンプルです。
今と違うサウンドが欲しい気分!という時は是非4弦を換えてみましょう。最後までお読みくださりありがとうございました。しこたま寒いので、体にお気をつけて良い音楽ライフを!