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ウクレレ製作家の方は、個性的な方ばかりです。個性が無いと食べられない世界なのです。

こちらのウクレレを作っている戸田さんの個性は、一言でいうと「シュッとしている」です。

サウンドもコンセプトも仕上げもシュッとしています。「シュッとしている」というのは別の言い方をするとスマートであるということです。スマートという言葉には知的な響きがあります。ふと気になってスマートとクレバーのニュアンスの違いを調べてみたところ、スマートは教養が有る感じで、クレバーは機転が効く感じとのこと。

トダウクレレにはその両方が詰まっています。さらにそこに製作家としての感性が釣り合っており、右脳と左脳がビシビシ刺激されます。でも茶目っ気があって嫌味が無いんです。

こちらのスプルーストップ・インディアンローズウッドサイドバックのテナーはギター的な仕様ですが(戸田さんのウクレレは内部のブレイシング構造もギターっぽいです)、特に中音域にしっかりとウクレレらしさと、楽器としての美しさが宿っています。

端正なんです。音楽のなかで端正であることは、調和の力強い手助けとなります。均整の取れたチューニングとハーモニクスはアンサンブルの中で溶け合う音でありながらも存在感を押し出し「私ウクレレ上手かも!」という気にさせてくれます。

私はいつも戸田さんには「今当店にはこのサイズがないので、このサイズで好きに造って下さい!」とお願いしております。そうすると製作家さんの想いが思いっきり楽器に乗るのです。

製作家さんの素の個性を垣間見られる楽器に触れるということは、弾き手の素の個性が引き出されるということです。
今ただちに伝えたい事や出したい音がある時、それを受け止めてくる楽器に出会えることに勝る喜びはありません。

そんな幸せな個性を持つウクレレ。是非お手に取ってみてください。
ちなみに、戸田さんは弦もオリジナルのフロロカーボン(釣り糸)を使用しており、この弦がリーズナブルで質が良くて大変お進めです。さらにソプラノからテナーまでワンサイズ対応という利便性の高さ。

楽器は高いけど、、と言う方はぜひオリジナル弦で戸田さんのニュアンスを感じてみてください。
シュッとした音がしますよ!

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