オベーションのエレガットを見て「ピースのCM!」と言う方はそこそこのおじさんです。
かくいう私もその類の一人で、けっこう鮮烈に覚えています。
たしか90年代の初頭ぐらい、タバコのCMという辺りで時代を感じさせますが、ピース・ライトのCMで天野清継氏がオベーションのエレガットを弾いているのです。
缶ピースはおじさんタバコのイメージですが「ライト」と付くとなんかオシャレな感じがして、そこに薄明かりの中でエレガットを弾く姿が「ピース・ライト」のイメージとマッチして印象深く、恐らくギターを弾かない方でも覚えている方は多いのではないかと個人的に思っております。
この時期の自分も、80年代のハードロック時期からブルースにレイドバックし、ミクスチャーなどと呼ばれる音楽に興味を持って色々な音楽形態を覗き見していた頃ですので、OVATIONでエレガット、そしてクラシックギターではないナイロン弦のサウンドが刺さったのではないかと思っております。
純粋にクラシックですとOvationではないのですが、「ナイロン弦のサウンド」が欲しいと思って弾くとなんだか良いのです。
80年代青春派はオベーション贔屓が多く、ドンズバの自分もですが特にOP24プリアンプ時期は大好物ですね。
この時期、LX以前のOvationはガンガン弾き込まれたり、トップも割れたりベコベコ変形したりしてヤバイ状態の物が多いのですが、実は弾く分にはどうにかなる物が多く、手頃に遊べる中古品が今までは多かった印象です。
最近はまたジワジワと中古相場も上がっておりますが、まだ出物はある印象ですのでお好きな方は探してみるのも一興かと思います。