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峯田
アコースティックステーションリボレ秋葉原
初めてギター手にした時のインスピレーションは結構大事だと思っており、その肌触りと言いますか、手にした感触を味わうのが結構好きです。初めてのギターと相対し、そして手に取って構えた時の感触で質感が感じられ、そこから「鳴り」の想像を掻き立てられるんですよ!「たぶんこんな鳴りなんだろうなー」と考えてジャラーンと弾くと、「思った通り!」となる場合も有れば、「意外、こんな鳴りなのね!」となる場合も有ります。この「ファーストインプレッション」を、あれこれ考えながら弾くと楽しいんですよ。そこで今回ご紹介のASTURIASですが、このブランドはクラシックギター製作から始まり、今でも製作シェアの多くをナイロン弦のモデルが占めておりますので、若干特殊な「感触」を楽しめるブランドなんです。クラシックギターを造っていたブランドがフォークを造ると質感は非常に高いのですが、ナイロン弦とスティール弦では細かな違いがありますので中途半端に煮え切らなくなる場合もありますが、ここ10年ほどはモデルの企画者に気概の人が加わり、面白いモデルが多くなってきました。それはGrand SoloであったりTRADシリーズであったりですが、工場の熟練の職人のクセを知った上で尖った方向性を持たせて企画していますので、近年は良い物が多いのです。それでこちらの「D.Custom ENG」ですが、ハンドクラフトフェスに出品されていた10本のみの限定品ですが、生産本数が少ないだけあって良い木材を使っているんですよ。そもそもクラシックギター系の工場はイングルマンとかジャーマンとかは昔からストックして良材を持っておりますので、こちらのトップ材も目の通ったなかなかの良材なんですよね!そんな繊細なイングルマンにガッチリしたノンスキャロップのブレーシングというなかなか邪道な組み合わせ!そして手に取ると、老舗ブランドの職人気質を感じ焦る質感の高さ!これは嘸かしデリケートで繊細なタッチ感なのでは、と思いながらジャラーンと弾きます。ムムッ、なんと!結構ワイルドなヴァイブレーションを感じさせる響きなり!!しかしながら、単音弾きだと繊細さを感じさせるタッチ感も有り!繊細と豪快を絡ませた荒業で攻めてきましたね、侮り難しASTURIAS!
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