昔々、初訪問のモンタナ工場でレン・ファーガソン氏に「Gibsonで好きなモデルは何ですか?」というベタな質問をしましたところ、下記の3機種を挙げてくれました。
Advanced Jumbo
Songwriter
Montana Gold
レンはじっくり話すとウィットに富んで優しい方ですが、日本から来た若造がおやつをねだるワンコのように「教えてください~、ワンワン」ってな顔で聞いたと思いますので、初対面のこの時はビジネス的な返答だったと思います。
この訪問時はSongwriterが改良された時期でもあり、Advanced Jumboの広角なXブレーシングのスタイルを採用して生鳴りの良さをアピールしていた時期ですからこの2機種が選ばれ、そしてレンのデザインしたMontana Goldが入って3機種の返答になったのだと思います。
ただ当時はそのような事も考えず、レンのあの風格溢れるルックスで最もらしく答えてもらいましたので、ワンコのような若造は感化されまくり、
その後に「峯田さんはGibsonで何が好きですか?」と聞かれえると、
「Advanced Jumbo、Songwriter、Montana Goldの3機種ですね!」答えておりました。
実は当時、普通にJ-45とか好きだったのですが、人間って面白いもので、言い続けると自己暗示かもしれませんが本当に好きになるんですよね。
そこで今回ご紹介のSongwriterです!
はい、ハッキリ言いまして昔からSongwriterの値段設定はオカシイです。
オール単板でサイド&バックにローズウッドを使って装飾類も凝っていて、それでもJ-45とそれほど変わらない価格ですから安過ぎます。
それでも最近は解消されてきましたが、メーカーの値段設定は他の機種に比べてお買い得だと思ってます。
勿論、ビンテージ系が人気のギブソンですので「ソングライター? なんですかそれ??」的になる事は多々あります。
しかしながら、恐らくブルーグラスでのD-28に取って代わろうと画策していたと思われ、ギブソンのモデルの中では広いレンジ感を持ち、強くピッキングした時のピシッとした音の立ちは他で代え難いモデルなんです。
しかし知名度低くて地味ですよね。
でもでも、売れて有名になったら好きではなくなりそうで怖いんですよ。
どーしましょー