今日の気になる一本は、MartinのCherry hillです!
と言いつつ「なかなか地味ですな」と思ってしまうモデルです。
が、そんなギターが結構好きだったりしまして、今回Martinのカスタム群がいっぱい入荷した中では結構気になる1本なんです。
「マーティン社は1839年にマンハッタンからチェリーヒルに移転をしたことを記念して製作されたモデル」との事ですが、個人的には単純に「Cherry hill(チェリーヒル)」という響きがオシャレだなと思ってしまった訳で、ルックスも000-18に近いテイストが朴訥としてジワジワと沁みる一本なんで、少し試しで弾いてみました。
すると結構良い感じの響きなので、最近のお気に入りの1本となりました。
000-18が好き!という奇特な方は多くないかもしれませんが、あの軽快な響きは良いけど、もうチョット音の張りや単音での存在感が欲しい!と思う事は有りませんか?
はい!ここに有りました!!
このチェリーヒルが、そんな痒いところに手が届いて良い感じなんです。
特に2~3弦でのローフレット辺りの単音が程良く主張し良い感じで、ポロポロ弾いていると気持ちの良いギターなのです。
それでいて、この18風の素朴なルックスらしく、適度に爽やかで軽やかな響きも有り、なかなかツボにハマるギターではないかと個人的に思っております。
このギターを象徴するようにサイド&バックに用いられるチェリー材ですが、こちらは恐らく北米では家具材等で用いられるのさくらんぼ系の樹木と思われます。
カナダのGodin系列のブランドで使用される事例をよく見ますが、そこそこ硬質な木材ですが適度なしなやかさが有るようで、その辺りからも独特な鳴りになっているのかと思われます。
フッと見ると見過ごしてしまいそうな素朴なルックスですが、よくよく見て弾いてみると独特な主張が有り、他とはチョット違う1本をお探しの方にオススメです!