年始早々恐れ多いのですが、マーチンの45を弾いてみました。
ついつい余韻を楽しんでポロポロ弾き堪能しておりましたが、個人的にマーチンの45系には弱いのですよ。
ギターを弾き始めた頃のマーチンは、D-28でもショーケースの中に有り簡単に触れるものでは無く、「カッコいいなー！」とヨダレを垂らして眺めておりました。
ましてやマーチンの45なぞ現物を見た事も無く、雑誌の中でアーティストが持っているのをシゲシゲと眺める程度でしたので、楽器店で働き始めてから実物のD-45と遭遇した時は、「うぉー本物だー、やっぱ凄いなー！」と感動し、「ありがたやー」と拝むように弾いた思い出が有ります。
これは完全に楽器に「のまれてる」パターンで、それから数十年経った今でも、マーチンの45系を手にすると感情が先走ってしまい正常な判断ができないかもしれません。
がしかし、それでもやはり「このギターは良いですよ」と言わせて頂きたいです！
45系もドレッドは多いのですがOMは珍しく、しかもカスタム物ですので木材のセレクトや造りなどに拘りが感じられる一本なので、このてのスタイルは本来ですとフィンガーで小粋なフレーズが弾けると良いのですが、なかなか難しいプレイは出来ないので、緩くポロポロ弾かせて頂きました。
それでもこのOM-45にはジャラーンと弾いた時に艶やかなトーンを感じられ、単音弾きでは指で弾いてもピックでも音の存在感が有り、「さすが！」と思わせる色気を纏っております。
最近、マーチンの高級機種にはRETRO弦が張られており、この弦はヴィンテージ風の落ち着いたトーンが特徴ですがマーチンのキラキラ感は薄れてしまう傾向が有り苦手なのですが、それでもこのOM-45にはマーチンらしい華やかなトーンで鳴っておりますので、「はーぁ、やっぱり45は良いな～」と思わせる一本なのです。
そうは言っても、相変わらず45のオーラにのまれてる感が無きにも有らずですので、気になる方は実際にお試し頂けたら幸いでございます。